No.37 助言 ページ42
｢……あいつ？｣
｢美門のせいで、立花は変わっちまった｣
｢どういうこと？｣
黒木はその場に上杉を座らせると、自分も腰を下ろした。
｢立花の心は揺れやすいだろ。あと、感情がすぐに顔に出る。それくらい、お前なら分かってるだろ｣
｢あぁ。そうだね｣
｢全然、前までは普通だったんだ。どんな異性の話に触れても、たいした大きい反応もしなかった。けど、美門が塾の移籍をしてから、あいつは美門の話になると、自分の思ってるように話せないみたいだった。言葉はつっかえるし、動きもドギマギする。
な、明らかに変だろ。絶対、美門が立花に何か言ったか、したんだよ｣
一つ一つ、今日あったことも含め上杉は声にしていった。
なるほど、と言わんばかりに黒木は頷いた。
｢長い説明ご苦労さま。それで、いつも冷静な上杉先生が焦ってると？｣
｢別に、焦ってるとかじゃない。ただ、マネージャーの不安定な気持ちのせいでチームに支障でもきたしたら…｣
黒木はふぅ、と息をついた。
｢美門が何をアーヤに言おうと、自由じゃない？アーヤの気持ちが揺らいでるのもアーヤが自分でコントロールするしかない｣
そして立ち上がると、上杉の肩をポンと叩いた。
｢忘れろ、は言い過ぎだ。分かってるだろ。まだ遅い時間ではないし、部屋の出入りをしても迷惑にはならない時間だ。アーヤのとこ、行こうぜ｣
気まずそうに俯く上杉の腕を引く。
｢珍しく子どもっぽいな、上杉。大丈夫、俺もついてってやるから｣
｢うるせー、行くぞ｣
｢はいはい｣
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あざらし(プロフ) - 雪だるまさん» ありがとうございます、ゆっくりゆっくりですが頑張ります！ (2018年6月15日 0時) (
レス) id: c4cc4a66e9 (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！！ (2018年4月23日 22時) (レス) id: bdc785b1d9 (このIDを非表示/違反報告)
あざらし(プロフ) - さあたんさん» いえ、大丈夫ですよ！待っていただけて光栄です…。ありがとうございます。 (2018年4月7日 21時) (レス) id: c4cc4a66e9 (このIDを非表示/違反報告)
さあたん(プロフ) - 間違えました。すみません。前のは気にしないで下さい。 (2018年4月7日 9時) (レス) id: b92425c47b (このIDを非表示/違反報告)
さあたん(プロフ) - 待ちます。凄く面白いんで。事情があるなら仕方ないですね。貴方がこの作品を更新してくれるまで待ちます。 (2018年4月7日 9時) (レス) id: b92425c47b (このIDを非表示/違反報告)
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