佰伍 ページ13
『…冗談も休み休み言えよクズ。』
「なんや強がって
全然怖ないで?今のAちゃん。」
私が目覚めてからの間、加茂が嫌に静かだとは思っていた
多分五条が根回ししてくれてたからだと──
けど、半分正解で半分不正解
禪院の奴らとコソコソ、コソコソ…陰で企んでたんだ。
五条が見えない場所で
…いや、でも待てよ?
『私が呪われてるの知らないわけないよな?』
「勿論知っとるよ
Aちゃんが八岐大蛇に呪われたんは有名やからね。」
『じゃあなんでお前はそれを了承した?
それに今の禪院家当主が許すのかよ。』
「俺は別にそこ気にせんよ?
ま、ご当主様は条件を提示しとったで
側室だったらええよってな。」
…なるほど
お前はあくまで子を成すだけの道具だ、ってか
なら、尚更
『連中がどう言おうと私はお前らの下になんていかない
それに私が呪われたのは半分加茂のせいだし、何だったらあいつら
あの任務を利用して私を呪い殺そうとしてたんだしな。』
話は終わりだ
そう言って私は立ち上がる。
「なんや、女が好き勝手出来ると思っとん?それはちゃうよAちゃん
女は男の言う通りにしとったらええんや
それが節理やし、女もそっちの方が楽やろ?」
…こいつは一生、死ぬその時までクズのままなんだろうな
そう思いながらまだ座っている奴を冷たく見下ろす。
『楽を取るために自分を捨てるぐらいなら、このまま自害してやるよ
私は道具になるために呪術師になったんじゃない
「人間」になるためになったんだ
だから私は昔も今も───
そしてこれから先、死ぬ瞬間までお前ら御三家に抗って生きてく。』
奴を見下ろした後、背を向けて客間をあとにしようとした
その時
グイッと手首を引っ張られ、私は地面へと仰向けで倒れる。
『ｯ…痛ってぇな…ｯ!!』
「ほんま、10年前と変わらんなぁ
Aちゃんは。」
気付いたら顔の横には奴の手がつかれている
見上げる先には、奴のイラッとする端整な顔
…これ、床ドンってやつか?
話終わったし、こいつは私のことを良く思ってない
なのになんで引き留めてんだ?
私は本日2度目の状況が掴めない事態に、警戒心を研ぎ澄ますばかりだった。
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祀央☆ハピラビ・ラビワドマネ(プロフ) - 更新はするんですかね？たのしみにしてますっ！ (2022年5月18日 6時) (
レス) @page24 id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)
菜奈(プロフ) - きになります！！続き！！ (2022年1月20日 0時) (レス) @page24 id: 51a9e342b5 (このIDを非表示/違反報告)
おろし(プロフ) - 最近見始めました！！面白くて最後まで一気に読んでしまいました更新楽しみに待ってます♡ᵕ̈*⑅ (2021年10月23日 8時) (レス) id: 47520b13da (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 凄く面白いです それに「あの人」（甚爾）がいて高専の講師として再開できたら。この人野絡み増やして欲しいです (2021年6月20日 15時) (レス) id: 020ea1b549 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - 夜海さん» リクエストありがとうございます!!!ぜひ書かせて頂きますね! (2021年6月13日 11時) (レス) id: 1e9bbdba10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KK
| 作成日時：2021年2月23日 20時
