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玖拾参 ページ1

呪霊の襲撃を受けた翌日

私達1年ズは恵のお見舞いに訪れた






ピザを持って。






「アンタいつの間にあのゴリラと仲良くなったのよ。」


「いや、仲良くなったっつーか…

記憶はあんだけど、あの時は俺が俺じゃなかったというか…」


『え、東堂くん悠仁のこと「ブラザー」っつってたけど。』


「何アンタら酔ってたの?」


「釘崎は俺があの状況で酒を飲みかねないと思ってるの?」


『たとえだよたとえ。』








悠仁が持ってきたピザを食べつつ会話する私達に対して、恵は黙々とピザを食べている。

…思ったんだけど腹を負傷した人にピザはいいのか???







「でもまぁ伏黒の怪我が大したことなくて良かったな。

ピザも食えるしなっ!!」


「あの時呪力カラカラだったのが逆に良かったみたいだ。

芽はAが斬ってくれた時点で根ごと消えたし、家入さんの治せる程度だった。」


「へー、そういうこともあんのか。」


「アンタそいつと闘ったんでしょ?」


「虎杖、お前強くなったんだな。」








恵の真剣な声に、ピザを口に入れようとする手が止まる。







「あの時、俺達それぞれの真実が正しいと言ったな

その通りだと思う。

逆に言えば、俺達は2人共間違ってる。」


「答えがない問題もあんでしょ

考えすぎ、ハゲるわよ。」


『…』


「そうだ、答えなんかない

後は自分が納得できるかどうかだ。



我を通さずに納得なんて出来ねぇだろ

弱い呪術師は我を通せない


俺も強くなる

すぐに追い越すぞ。」







…うん、恵も恵で踏ん切りがついたね。

そう思うと口角が緩んだ。







「ハハッ 相変わらずだな。」


「私達抜きで話進めてんじゃねーよ。」


『フフッ、お姉さん恵の成長が見れて嬉しいなぁ。』







…で、


私は、チラッと何故いるとツッコみを入れたい相手に目を向ける。








「それでこそ虎杖(ブラザー)の友達だな。」


『いやうんうんじゃないよ

なんで君がここにいるのさ、東堂くん。』


「「「」」」


















シュバッ!!!







「どこへ行く虎杖(ブラザー)!!」


「感謝はしてる!!でも勘弁してくれ!!

あの時俺は正気じゃなかった!!」


「何を言っている!!

虎杖(ブラザー)は中学の時からあんな感じだ!!」


「俺はお前と同中じゃねぇ!!」







謎の鬼ごっこ(デスマッチ)が繰り広げられ、野薔薇と恵がそれに体を固まらせる中、私は黙々とピザを頬張った。

玖拾肆→



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祀央☆ハピラビ・ラビワドマネ(プロフ) - 更新はするんですかね?たのしみにしてますっ! (2022年5月18日 6時) (レス) @page24 id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)
菜奈(プロフ) - きになります!!続き!! (2022年1月20日 0時) (レス) @page24 id: 51a9e342b5 (このIDを非表示/違反報告)
おろし(プロフ) - 最近見始めました!!面白くて最後まで一気に読んでしまいました更新楽しみに待ってます♡ᵕ̈*⑅ (2021年10月23日 8時) (レス) id: 47520b13da (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 凄く面白いです それに「あの人」(甚爾)がいて高専の講師として再開できたら。この人野絡み増やして欲しいです (2021年6月20日 15時) (レス) id: 020ea1b549 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - 夜海さん» リクエストありがとうございます!!!ぜひ書かせて頂きますね! (2021年6月13日 11時) (レス) id: 1e9bbdba10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KK | 作成日時:2021年2月23日 20時

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