1．玉狛支部のコミュ障ちゃん【WT】

31話 ページ33

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毎日遊真と10本勝負×2〜3回をし、時々三雲…じゃなくて修の面倒を見て思ったこと
…あれ？もしかしなくてもちゃんとコミュニケーション取れてるくね？(今更)
これ、迅さん絶対SEで予知してたんだろうな、と思いつつ、今日もやって参りました玉狛支部

あ、因みに三雲→修に呼び方変更…というか新人3人とも名前呼びの方が違和感ないと玉狛第一のメンバーに指摘され、名前呼びを強制された

閑話休題

さて、そんな私を待ち構えていたのは、小さな女の子─雨取千佳ちゃんだ


『…レイジさんの…代わりに？』

「レイジさん、今日は防衛任務で面倒見れないから、狙撃経験のある有馬先輩に頼めって」


おいおい、皆私を良いように使うんじゃない
確かに完璧万能手だけど、教えることに関しては万能じゃないから
…ちょっと言い回しが上手いと自画自賛してみたが、1人で思うのも悲しいので却下←

…あれ、でもこの前小耳に挟んだのは


『でも、あとは個人練、でいいって…言われてなかったっけ？』

「ｯ、…」

『…』


ギクリと肩を跳ねらせ、分かりやすく気まずそうに視線を逸らす千佳ちゃん
…ははぁ、これは別の目的があるなレイジさん
とりあえず責めるような言い回しにならないよう心掛け、他に何か言われたのか聞いてみれば、どうやら修と遊真と仲良くなれたのだから、千佳ちゃんとも仲良くなれる。というか女子同士が仲良くなれなくてどうする、とのお達しらしい
う、意外に強めなお言葉ですなレイジさん…

まぁ、要するに遊真と修の件も、周りが用意周到に立ち回った結果なのだと漸く気付いた
それもそうか、部隊としてこれから3人と関わらないといけないのだから


『…基礎、はレイジさんに叩き込まれて、教えることはない、と思うけど…
それでもいいなら…』

「！…ありがとうございます！」

『何だこの可愛い生き物(真顔)』

「？」


パァ、と花開くかのような笑顔をする千佳ちゃんに対し、思わず素が出てしまった私は何も悪くないと思います
異論は…認めな…いえ認めます←

というわけで、私は千佳ちゃんと一緒に狙撃用訓練室へと向かったのである








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「…、京介か
あぁ、あぁ…そうか。雨取と有馬が…
そうだな、このまま仲良くなってくれればいい
…過保護？なるに決まってるだろう

あいつは妹みたいなもんだからな」


烏丸と木崎の間でそんな連絡のやり取りがされていたこと、有馬が知る由もない

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