2話 ページ4
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その後、頼んでもいないのに彼らの説明が継続されていく
何でもこの3人、遠征のためにA級を目指しているのだとか
そこに私がいればその確率も上がるらしいんだけど…
『わ、私チームでやっていけない…』
「まだいうか
あんた、折角戦えるのにそのコミュ障で全部台無しよ」
桐絵ちゃんに呆れられた…でも、でもでも…!!
『い、いい、別に
ソロ隊員でも上手くやってるし、最終的に玉狛第一に入る』
「これこの前も言ったばっかりだと思うが…
玉狛第一は他の部隊と単独で合同任務する場合が多いぞ」
『前言撤回で(即答)』
あ゙ーそうだった!!
玉狛第一に入るって話になった時、それで断ったんだった!
物凄く重要なことを忘れてたよ私!
軽く絶望でヘドバンしているととりまるにやめろとチョップされる
地味に痛いなこの野郎
「まぁとにかく考えてみてよ」
『…無理ィ……』
「俺達とここまでコミュニケーション取れるようになったんだ
自分に自信持てって、な?」
『む゙り゙ぃ゙…!!!』
「よ、よろしくお願いします有馬さん…」
「よろしく、アリマ先輩」
「よろしくお願いします」
『…ッ、ぁ…………………む゙り゙ぃ…!!!』
「道のりは長そうだな」
「ですねぇ」
とりあえず一通り自己紹介が終わったところで、何故か私は迅さんに連行されてしまったのである
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さて、場所は変わり迅さんの部屋
漸く初対面という地獄絵図から解放され、肩の力がどっと抜ける
「はは、お前にしては上出来だったよ
逃げずに自己紹介できて偉いな」
『逃避行を邪魔しやがったのだぁれ!!?』
「俺だな」
ケラケラ笑う迅さんに軽く殺意が湧いた
今度模擬戦闘する時はボコボコにしてやろうと思う
………………うん、絶対無理だろうけど←
「さて、お前を部隊に強制的に入れた理由だが…
理由、わかるか?」
『…』
いつもヘラヘラしてるのに、こういう時は真剣な顔を見せる迅さん
こういう時─人のことを真剣に考えている時は、特に
おかげで殺意とかそういうふざけたことはどこかに消えてってしまう
「お前が人と関わることを苦手に思う理由は聞いてる
無理矢理なやり方で申し訳ないって思ってる
けど、だからといって、お前の世界を狭めたままじゃあだめなんだ」
迅さんの言葉に、私はギュッとパーカーの裾を強く握りしめ、顔を俯かせた
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まんじゅうDX - あっ……待ってめっちゃ好きです。更新応援してます! (2022年3月26日 23時) (レス) @page8 id: b43443e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - 返事、ありがとうございます。楽しみにしてます! (2022年3月19日 23時) (レス) id: 7dc257a408 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - いな九尾さん» ありがとうございます!機会があればBLEACHの作品を書かせていただきます! (2022年3月19日 18時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - 返事、ありがとうございます。残念ですが、Kkさんの作品はどれも面白いのでまた気が向いたらBLEACHの作品を作ってくださると嬉しいです。更新これからも頑張ってください! (2022年3月19日 10時) (レス) id: 7dc257a408 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - いな九尾さん» 初めまして。BLEACHの作品ですが、勝手ながら削除してしまいました。理由としては、単純に長続きしないと判断したためです。なら作るなよって話ですが…楽しみにしていたにもかかわらず、こちらの勝手で申し訳ないです。 (2022年3月19日 10時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KK | 作成日時:2022年3月18日 23時