26話 ページ28
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トレーニングルームに放られ、見事に見捨てられた有馬さんです
桐絵ちゃんにまで裏切られた私は酷く泣きそうになってます
「ふむ、何でアリマ先輩は俺と戦うの嫌なの?」
『ぇ、と…』
「まぁ、別に今から戦えるしいいんだけどね」
『ぇぇ…』
お前人に聞いておいて自己完結(?)すんなよ!!!
とは言えず、私はただ戸惑うだけ
空閑は換装体となり、本当にやる気満々な表情でこちらを見やる
「で?どうする?やる?やらない?」
…こんなこと1年前もあったなぁ
桐絵ちゃんととりまるの相手した時もそうだった
あの時は単に桐絵ちゃん達が私と戦ってみたいってごねてたっけ
…まんま1年前と同じ状態になるって、学習してなさすぎるだろ
だけど、今回は去年とは違う
互いの実力を知らないと、チーム連携なんてまず無理だ
深い溜息をこぼし、私も換装体となる
すると空閑がおぉと声を漏らした
『…空閑、は、』
「遊真でいいよ」
いや、今呼び方を要求するな
『…トリガー、何に、してるの…遊真』
「俺はスコーピオンにした」
『分、かった。本当なら、トリガー、全部使って、戦うべきだろうけど…
それは、フェア、じゃないから…私も、スコーピオンだけに、する』
「それは残念だけど了解」
あ、こいつ
思わず半目になりそうだったが、その前に目を瞑って深呼吸をする
2、3回繰り返せば落ち着き、頭の中も多少スッキリした
ゆっくりと瞼を開け、空閑─じゃなくて遊真を真っ直ぐ見やる
『じゃあ、やろうか』
「!、…いいね」
私達が一方踏み出したのは同時だった
時は少々遡り、Aがトレーニングルームに放られた直後のこと
その様子を映像越しで見ている小南、烏丸、宇佐美のところに、三雲が来訪していた
「…あれ?皆さん映像見てどうしたんですか?」
「修か。今から面白いもの見れるぞ」
「?」
烏丸がこいこいと手招きし、三雲は首を傾げながら烏丸の隣に向かう
画面を見やり、彼は目を見開いた
「…これ、空閑と有馬先輩!?」
「あの子、漸く折れて遊真と戦るって決めたのよ」
「俺達が強制的にするよう仕向けた感じっすけどね」
「あぁ…」
空閑がAに対戦しようと毎日言い続け、それを拒否していたAの様子をよく知っていた三雲は苦笑いする
確かに、先輩から了承するなんてありえないだろうな
映像をよく見れば、2人はまだ戦闘を開始していない
何やら話し込んでいる様子だ
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まんじゅうDX - あっ……待ってめっちゃ好きです。更新応援してます! (2022年3月26日 23時) (レス) @page8 id: b43443e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - 返事、ありがとうございます。楽しみにしてます! (2022年3月19日 23時) (レス) id: 7dc257a408 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - いな九尾さん» ありがとうございます!機会があればBLEACHの作品を書かせていただきます! (2022年3月19日 18時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - 返事、ありがとうございます。残念ですが、Kkさんの作品はどれも面白いのでまた気が向いたらBLEACHの作品を作ってくださると嬉しいです。更新これからも頑張ってください! (2022年3月19日 10時) (レス) id: 7dc257a408 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - いな九尾さん» 初めまして。BLEACHの作品ですが、勝手ながら削除してしまいました。理由としては、単純に長続きしないと判断したためです。なら作るなよって話ですが…楽しみにしていたにもかかわらず、こちらの勝手で申し訳ないです。 (2022年3月19日 10時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KK | 作成日時:2022年3月18日 23時