21話 ページ23
「甘く見てるってことはないだろう」
嵐山さんの意味深な言葉
その次に告げられる事実に、私達は目を剥くことになる
「迅だってネイバーに母親を殺されてるぞ?
5年前には師匠の最上さんも亡くなってる」
ぇ、という自分の声は、静かになったこの場で良く響いた
いつもヘラヘラしているあの人が、自分と似たような境遇にいたなんて誰が思うだろう
「親しい人を失う辛さはよく分かってるはずだ
ネイバーの危険さも、大事な人を失う辛さも分かった上で、迅には迅の考えがあるんだと俺は思うぞ」
他の人達だって嵐山さんの口から出た事実に言葉を失っていたが、一番動揺していたのは三輪先輩だった
そして、恐らく私も三輪先輩と同じくらいに動揺しているのかもしれない。同時に、理解した
そっか。迅さんはそれらを背負っているのことを隠したくて、いつもああいう態度をとってるんだって
迅さんの過去が発覚したことによりしんみりとした空気の中、遠征部隊との戦いは幕を閉じたのだった
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『…こうやって近くに来てみるとデカいな、本部』
戦闘後、換装を解いた私は1年振りに本部に赴いた
嵐山さん達に家まで送ると言われたけど、丁重に断りここまで来たのだ
この1年間、頑なに来なかった本部に今更きた理由
それは、三輪先輩に戦闘中聞かれた質問に答えるため
今更?と思われるだろうが、あの質問にはきちんと答えないといけない気がした。そしたらいつの間にか体は本部へと歩いていたのだから仕方ないと思う
さて、本部まで来たのはいいけど、三輪先輩帰ってる可能性あるじゃん。とこれまた今更思ったこと
本部から少し離れた場所で交戦していたから、当然、移動に時間がかかるわけで…その間に帰る準備が整っていることも考えられる
…あ、無駄足だった気がしてきた
明日出直す…?でもここまで行動力出たのは今日が最初で最後かもしれないし、できれば今のうちに三輪先輩を───
「おい」
『ぎゃっ!?!?!??!?』
突然声をかけられたものだから、思わず叫んでしまった
混乱しつつも後ろを振り返れば、そこには先程まで戦り合っていた三輪先輩の姿
トリオン体ではなく、普通の肉体で三門第一の学ランを着ている
『…ぁ、三輪先輩…』
「変な奇声を上げるな
お前それでも女か?」
『ゔ、す、すみません…』
三輪先輩の辛辣な言葉は、精神的大ダメージを私に与えた
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まんじゅうDX - あっ……待ってめっちゃ好きです。更新応援してます! (2022年3月26日 23時) (レス) @page8 id: b43443e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - 返事、ありがとうございます。楽しみにしてます! (2022年3月19日 23時) (レス) id: 7dc257a408 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - いな九尾さん» ありがとうございます!機会があればBLEACHの作品を書かせていただきます! (2022年3月19日 18時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - 返事、ありがとうございます。残念ですが、Kkさんの作品はどれも面白いのでまた気が向いたらBLEACHの作品を作ってくださると嬉しいです。更新これからも頑張ってください! (2022年3月19日 10時) (レス) id: 7dc257a408 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - いな九尾さん» 初めまして。BLEACHの作品ですが、勝手ながら削除してしまいました。理由としては、単純に長続きしないと判断したためです。なら作るなよって話ですが…楽しみにしていたにもかかわらず、こちらの勝手で申し訳ないです。 (2022年3月19日 10時) (レス) id: 00d7e0ecde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KK | 作成日時:2022年3月18日 23時