1．玉狛支部のコミュ障ちゃん【WT】

17話 ページ19

迅さんの考え…？
三輪先輩の質問に心の内で首を傾げる

いや、それ私の方が聞きたいかな？？？というのが本音だ
普通に知らんがな本人に聞けよ、というのがさらなる本音だったりする
それ以上に今三輪先輩の考えの方が分からんけどな、というのも本音

相手は先輩であり自分はコミュ障。舐めた口を利けるはずなく私はだんまりを決め込んだ
そしたら再度舌打ちをされ、悲鳴を上げる
だから！！怖いって言ってるじゃん！！(言ってない)





三輪先輩を押さえつつ、出水先輩からの射撃を避けつつ、かつ嵐山さん達のフォローを妨げないよう動いているうちに、1人、また1人と緊急脱出していくのが見える
綾辻先輩から菊地原と歌川が離脱したと告げられる

早くこの人達撤退してくんねぇかな、切実に


「俺達も担当した分はきっちりこなすぞ」

「了解です」

『了解、です』

「こりゃマジで早く片付けないとヤバいぞ、三輪」

「わかっている！」


三輪先輩と時枝が撃ち合い、嵐山先輩がメテオラを放つ
爆撃で三輪先輩たちが後退したのを見逃さず、私も拳銃を出してアステロイドで迎撃しつつ接近
まぁ上手くいくわけがないわけで、出水先輩のバイパーが襲い掛かり、嵐山先輩と後退しつつ弾を処理していく。が、途中で上から降ってくるハウンドに気づいてしまった
えげつないなと思わず声を漏らし、拳銃から散弾銃に切り替えハウンドで相殺
弾を処理していると嵐山さんの体が崩れ落ちるのが見え、私は脊髄反射で飛び退いた
すると三輪先輩の鉛弾が襲い掛かり、先程まで立っていた場所に重り形成されている


「できれば有馬も捕まって欲しかったが…嵐山さんの足が止まったな
シールドごと削り倒してやる」

『嵐山さん！』

「大丈夫だ！」


嵐山さんにシールドを展開しかけたところで止められ、自分が避けることに専念する
出水先輩のアステロイドが嵐山さんを襲ったが、嵐山さんの姿が一瞬にして出水先輩の死角へ移動していた。テレポーターだ
嵐山隊が得意とする十字に挟み込んだ射撃。それを見届けつつ三輪先輩に拳銃を向け射撃するが、いとも簡単に避けられた。足止めなので気にせず攻撃の手を止めない

あれなら少しくらいの傷は負ったでしょ、と思ったが違った
シールドで上手く立ち回り、あの射撃から逃れたらしい


「あートリオンがもったいねー
テレポートからの十字砲火。流石に阿牛の呼吸ってやつだな、嵐山隊
三輪にカバーさせないようサポートする有馬もこえーよ」

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