1．玉狛支部のコミュ障ちゃん【WT】

13話 ページ15

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噂じゃあ太刀川さん、大学のレポートやらテストやらで散々風間さんを困らせていると聞く
だというのに、ビックリするぐらいの頭の回転の速さ…それを勉学に活かせばいいのに…勿体ない

とかどうでもいい事を考えていると、風間さんが邪魔をするなと私達に釘を刺した
要するに風間さん達は玉狛を襲撃する気満々という事だ
そのまま撤退してくれた方が平和に終わるから切実に帰って下さい(私が)

すると風間さんはこうも告げた
パワーバランス関係なしに、黒トリガー所有者のネイバーは見過ごせない
どんな手を使ってでも、城戸司令は黒トリガーを本部の管理下に置くだろう
大人しく渡せ、と

怖い怖い怖い！
風間さん安定の怖さ！！！
それを真顔で言ってのけるから尚更怖いって！！

だけど迅さんはそれで納得はしなかった
持ち主本人にしてみれば命より大事なものだからって
含めたような物言いに首を傾げるが、とりあえずは気にしないことにした


「お前も当然知ってるだろうが、遠征部隊に選ばれるのは黒トリガーに対抗できると判断された部隊だけだ
他の連中相手ならともかく、俺達の部隊を相手にお前ら2人で勝てるつもりか？」

「俺はそこまで自惚れてないよ
遠征部隊の強さはよく知ってる
それに加えてA級の三輪隊、俺が黒トリガーを使ったとしてもいいとこ五分
有馬ちゃんが入っても…よくて勝率7割だろうな」


ちょ、迅さん盛りすぎ、勝率7割って相当だから
見て！風間さん達の顔！メチャクチャ怖い！！！！(それしか言ってない)


「“俺達2人だったら”の話だけど」


迅さんがそう告げた瞬間、どなた様のか存じ上げない家の屋根の上から、3人の影が差す。嵐山隊だ
忍田本部長の指令で私達玉狛に加勢していくことを嵐山さんが告げた瞬間、遠征部隊に動揺が走った


「いいタイミングだ嵐山、助かるぜ」

「三雲君のチームのためと聞いたからな
彼には大きな恩がある」


嵐山さんと迅さんが軽く会話をしている間、私は怖かったと藍に嘆く
すると藍は年下と思わせない程に私を慰めてくれた。好き←
時枝も頑張ったねと褒めてくれたから頑張れるわ(ちょろい)


「嵐山たちがいれば、はっきり言ってこっちが勝つよ。俺のSEがそう言ってる」

「なるほど、“未来視”のSEか
ここまで本気のお前は久々に見るな
面白い、お前の予知を覆したくなった」


太刀川さんが弧月を抜刀した事で、一気に緊張感が走る
とうとうVS遠征部隊との戦いが幕を開けたのだった

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