片想いの彼～One_sided love～２ (ページ13)

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「高橋さん、写真の事何か言ってた？」

「写真出る前に別れたいって言ってたから北山くんのせいか？って。でも否定しといた。」

「マジで？ごめん。ややこしくしちゃったんだな。」

この後に及んでも私の事ばっか気にしてくれてるヒロミツに胸がいっぱいになった。

ヒロミツこそ。彼女大丈夫だったの？元カノと２回も写真撮られたなんて、ちゃんと弁解した？

ヒロミツの性格からして受け流したりしてないよね？

･･･そんな一生懸命弁解しなくてもちゃんと信頼し合ってるのかな。

今の彼女が羨ましくて
感情が溢れる。

「ちがうの。ややこしくなんかないの。
ヒロミツにこの前会って健人と別れる決心が付いたから。
私やっぱりヒロミツの事･･･。」

目見開いて見つめられる。ほんとにびっくりしてる。

途端視線外されて少し動揺しながら

「ごめん。今付き合ってる人いるんだ。」って。

告白した子に即答でそう言われるその彼女が羨ましくて妬ましくて。

私があんな事さえしなければヒロミツはまだ私の所にいてくれたかもしれないのに。

でもその一言でヒロミツがどれだけ彼女を大事にしてるかわかって

「そうなんだ･･･そうだよね？ごめん。」

軽はずみにこんな事言ってる自分が惨めで
泣きそうになってたら

「なあ？Aなら既婚者じゃなくたっていくらでもいい男いるだろ？」

なんて言ってくる。

「そんな事ないよ。
私本当にヒロミツと別れた事後悔してずっと忘れられなかったの。仕事頑張ったのだってどこかでヒロミツに見てもらいたいって思えたから頑張れたし･･･。」

ダメだ。
今までの想いをぶつけたくて止まらなくなってる。

「ヒロミツ･･･たまに会ったり出来ない？彼女いてもいいから。」

もう無茶苦茶だよ。必死にヒロミツに縋ってしまう。

「ちょっと待て。おまえ何言ってんの？
･･･自分大切にしろって。」

やだ。
大切にしろなんて言われたくないの。

ヒロミツに抱かれたい。

好きじゃなくたっていいの。
無茶苦茶に抱き壊して欲しい。