おひとりさまの憂鬱

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「･･････忠義のこと、嫌いじゃない、」


「うん、それは俺もわかってるけど。」


「怒らないで、･･････お願い聞いて欲しんだけど。」


「･･･なに？」


「･･･1回だけ、しない？」





忠義の顔がみるみると険しくなっていく。



こんな怒った顔見るの初めてだ。



最低なこと言ってるってわかってる。



でも、この枯渇した私の心と体が
忠義に今、抱かれたいって思ったんだよ、



結婚してからもう二度と、私の体なんて求められることはないって諦めてた。



でも、離婚して、今、忠義なら･･･って、





「なんで1回だけやねん、アホちゃうん、」


「付き合う気、ないの。それはごめん、ただ、寂しいんだよ、私。そういうの、わかってよ、」


「してもうたら、俺らもう友達にも戻られへんぞ？」




･･･付き合って別れても友達にはもうなれないでしょ？
忠義はその先のとこ、考えてない。



「忠義の気持ち聞いた時点でもうどっちみち私達は友達ではいられないじゃん、それならっ、」
「バカにしてんの？俺の事、」












「･････････そうじゃない。でもごめんなさい、」












なんという醜態。



でも、どこの誰でも良かったってわけじゃないんだ。
忠義なら、･･･って。
言ったってわかってもらえないだろうけど。



忠義のほわんってした空気で許されると思って忠義を傷つけた。





「ごめん、もう会わないようにしよ」


「は？ありえへん、」





不意に唇が塞がれてた。


ちゅ、と音を立てて離れてくけど
忠義は大真面目な顔をしてる。





「半分は、言うこと聞いたる、」





そう言いながら
すぐそこのベットに押し倒された。





私の服を一つずつ脱がせてく忠義の手



･･････私は、まだ女としていける？


私にちゃんと興奮してくれるんだ？





忠義の手先や表情を一つ一つ冷静に観察してしまう。



大丈夫かな、私



大丈夫なのかな、忠義は。







丸裸にされて
忠義も同じように服を全部脱いで抱きしめられたら



あぁ、これからちゃんと始まるんだ
この感じ、久しぶり、とドキドキした。



これから私だけを見てくれて
私だけに溺れてくれる男がここにいる



その事が私を高揚させて満足させた。






男に抱かれるって、ものすごく自己肯定感上がる。








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