まえあしの恋する彼女達

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ひぇ？！


そのまま車のドア開けて外に押し出された。


「悪い、こいつオレの彼女だから連れて帰るわ。」


玉ちゃんとAちゃんとニカちゃんの
鳩が豆鉄砲食らったような顔。


･･･言っちゃうの？！っていう私の訴えてる顔を無視して、じゃあなってそのまま脇に停車してたタクシーに乗せられた。


はあーっ。何が起こったの？びっくりしたー。


「おい、Aっち。」


すんごい凄んで来んだけど。。。


「何がどうなってどうなったんだよっ？！」


「私も今さっきAちゃんの彼氏が玉ちゃんって聞いてびっくりしてた所なのっ。」


「いや、料理教室帰り迎えに行くっていうからまさかとは思ったんだけどな。」


「そもそも何で玉ちゃんにみっくんが付いてきてんのよ？」


「二階堂がタマの彼女見たいって騒ぐからノリで付いてっただけだっつの。」


へえー。


「ってか、彼女知られるとかオレめっちゃ弄られんじゃん。勘弁しろよ。」


「はい？私が黙ってんのにみっくんがオレの彼女って言っちゃったんでしょ？！
私のせいじゃないじゃん！」


「おまえのせいだよ。」

ジロって睨まれて何でよ？！って。


「タマ見る目ハートなってんじゃん、ふざけんな。」


･･･あれ？バレた？


「そ、そんな訳ないじゃん！初対面だから緊張しただけだって。」


「二階堂の事は適当にあしらってた癖によく言うわ。」


あしらってないし？！


「･･･知ってんだよっ。
ライブ来た時おまえオレよりタマ見てんの！」


またまたあ。


そんな遠くにいる私の目線なんて分かる訳ないでしょ？って思いながらなんかマズイ感じ？


「･･･珍しいね。みっくんがヤキモチ焼いてんのなんて。」


本気でブスってしてるからどうしよ？って。


「他の男なんて別に眼中にねえけど、メンバーとかマジでムカつくんだけど。」


「いや、みっくん？そんなムカつかれてもそもそも玉ちゃんなんてあんな美女と付き合ってる訳だしどうにかなんてならないよ？」


当たり前だろって即突っ込まれたけど


「メンバーの中で何でオレが一番じゃねえんだよっ？！」


とかムスッとして可愛い事言うから驚いた。


びっくりして可笑しくて。


「他の男とか眼中にないんだ？」


ってそこも聞き捨てならなくて。


「負ける気しねえし？」


とか強がってるみっくんを今すぐ抱きしめたくなったのをタクシーの中だから我慢我慢。


こんなやり取りをコソコソ声で話してたらあっという間に家に着いた。

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