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実家の名古屋に帰ってこい、と父親からの連絡。
母親が倒れて、病院の行き来や父親の営む理容院の手伝いを母親に変わってして欲しい、と。
ジ、エンド。
花の東京へ出て、夢だったスタイリストになって
思い描いてた生活が出来ていたのに、これで終わりだ。
でも、
・・・思い描いてた、夢は私を満足させてくれただろうか?
結局、スタイリスト、と名は付いたけど
まだまだ上はたくさんいるわけで使いっ走りみたいな仕事ばかり。
自分の才能や度量が頭打ちなのかも、って見て見ぬふりをしてた所、ある。特に最近は。
そう思うと、意外とあっさり環境を変えて地元に帰るのも、一つの選択肢なのかもしれない。
実家の理容院の手伝いをして欲しいと言われていたんだし、今まで好き勝手した分、親孝行しよう。
そう言い訳がましく頭の中で整理して
地元に戻ることに決めた。
でも、心残りは一つだけ。
素敵な恋、してみたかったな。
・
「間宮ちゃーん、辞めんだって?」
「あ、はい。短い時間でしたけど、北山さんにもお世話になりました。」
「お世話になったのこっちでしょ?寂しいけど元気でね?」
「・・・・・・、はい、北山さんも。テレビで見て応援してますね。」
「うん。ありがと。でも間宮ちゃんいなくなったら要望が伝えにくいわー、」
「えっ?そんな、」
「間宮ちゃんが上に伝えてくれると角が立たなくて良かったんだよー。だから好き勝手言ってたのにさ。」
っ・・・、私でも、役に立ってたのかな?
気を使ってわざわざそう言ってくれてるのかもしれない。
でも、その優しさがありがたくて、
なにより・・・、
やっぱり、私、この人が好きだ
そう思うと無意識に
じゃあね、と後ろを向く北山さんの服の袖を掴んでた。
「ん?どしたの?」
「あ、ごめんなさいっ、」
ぱっと離した手。
なにやってんの、私っ、
「なになに?なんか相談事?」
「いや、・・・あの、」
ん?って私の顔を覗き込んでくる北山さんが
かっこよくてその瞳が綺麗で
やっぱり北山さんが体を売ってるなんて信じられない。
だから、否定して欲しくて
これで会わないんだから、ととんでもないことを口にしてしまった。
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mora(プロフ) - 通帳確認してみようかしら。もしくは、2年くらい飲まず食わずならいける?笑 (2020年9月13日 14時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そうなのよ、500万だよ?頑張ったらいける(?)貯めよう(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» お得感出てきたよね?!(笑)うっかり払ってしまいそうになるー、ないけど(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» どの続編気になる?!またこっそり教えて(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いや、この話だいぶ長編案件なのよ。。そこまで書くと短編じゃ書ききれないなーって。だいぶ奥深い闇の長編になるでしょ?(笑)私も、宝くじしかねーなって思ったよ(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2020年7月9日 21時