Sweet Cherry ーみっくんが恋する彼女ー4

※ ページ16

「早く着ろよぉ。、」




酔っ払ってるトロンとした目でお願いされてるけど･･･



うーん、そもそもこれは、着るものなの？



首を傾げてると



「･･･おまえ、全然酔いがまだ回ってねーみたいだな。仕方なかろう。」




まだまだテンションがおかしいみっくんは
そう言って缶の中の飴みたいなものを取り出して口に含んだ。




「なにやってんの？･･･、それな、に、」




言い終わらないうちに唇が塞がれて
クチュ･･･ってその飴が私の口の中に入ってくる。



そのまま離れない唇に
飴は私の口の中と、みっくんの口の中を行き来して
何度も往復をしてるうちに溶けて無くなった頃、みっくんの顔がイタズラっぽく私を覗き込む。




「･･･媚 薬、だってさ？」




嘘！！



ふふん、と楽しそうなみっくんに
これから私、どーなっちゃうの？って若干パニック。



体が熱くなってきた気がするのは気のせいなのっ？？





「み、みっくんも、舐めたよ？」


「おぅ、二人で気持ちくなろーぜ。」


「こ、これ舐めるとどんな感じになるのっ？」


「知らねーよ。ただ･･･、」


「た、ただ･･･？」







「めっっちゃ、感じやすくなるんじゃね？」





ドサリ、と押し倒されて
その飴がもう効いてきたのか
みっくんは妖艶に色気を振りまいて私をロックオンしてる。




「着れねーなら着させてやるよ。」



パジャマに手をかけられて
酔っ払ってるし初めての媚 薬に戸惑うし
されるがまま、脱がされて気が付いたら網タイツ･･･




「って、ちょ！これ、バカみたいじゃん！」



全身網タイツ･･･？？？


ワナワナと声を震わす私に
みっくんはそれをどう私に着させようかと悪戦苦闘してる。



「うーん、確かにバカっぽいな、コレ。」



すぐに断念してくれてほっとしたのもつかの間
じゃあ、これにして？といつどこで出した？っていういつかのベビードールを手に持ってた。




「これ、なにげに燃えるよなぁ。」



一旦丸裸にされてからまたソレを着させられる
という意味不明な事だけど、やっぱり酔ってるからされるがまま。



全身網タイツだけはいくら媚 薬が入ってようと
酔ってようと受け入れられなかったけど！





「･･･やっば、かわい、」



ベビードールを着せ終えたみっくんの輝いた目。



裸より熱を持って見られてるって事は
やっぱり私って飽きられてたのか、と落胆しかない。

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