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「なんだよ、」




私に引きずられるまんまのミツを、入り口にあるソファまで連れてって二人でポスン、と座り込む。




「ミツ、あのねっ?あのっ、・・・藤ヶ谷くんのこと・・・、」




好きなの?ってはっきり言えなくて
ここへきてモゴモゴしてしまってるとミツは呆れたようにため息をついた。




「・・・さすがA。バレたか。ってどんだけキョドってんだよっ、」


「わ、わかるよっ、だって!ミツ、わかりやすすぎるんだもんっ、」





そっか、
やべーな、




一人言のように呟いて黙り込むミツ。





「藤ヶ谷くんてミツと同じじゃないのよね?」


「違うよ。会った時からそれはわかったし。」


「・・・それでも、・・・・・・好きになっちゃったの?」




ダメだ。
なんか泣きそう、




私の問いかけにミツはチラッと少しだけこっちを見た後髪の毛をガシガシっとかく。




「そう。最悪だよ。そうじゃないやつ好きになるとか。わかってても、・・・止められなかった。つか、そんな顔すんなっ、」


「・・・ごめん、私、何も知らないで藤ヶ谷くんと遊ぼう、とか言って。」



「・・・嬉しかったよ。でも・・・もう次はいいかな。やっぱり辛いから。」



「・・・・・・うん。」





二人で落ちて沈んでるとミツがもう行こっか、と立ち上がる。




「・・・大丈夫?」


「おぉ。辛い気持ちと嬉しい気持ち半々だから。なんとか。」





なんだ。
それって私がミツに対する気持ちと一緒じゃん。




好きだけど叶う事なくて
でも一緒にいれば嬉しいしドキドキする。




ミツ、私達、同じだよ?
別にミツが、ゲイだから辛いんじゃないよ?




・・・って。
言ってあげたかったけど
上手く伝えられる自信がなくてやめた。






「二人で何やってたのよー?」ってリカに聞かれたけど
ミツが「連れションだよ」て適当に答えてて。
今度はミツと並んで座った。



藤ヶ谷くんの隣りに座らせるのが、なんだか酷な気がした。
ふと、藤ヶ谷くんの視線が私に向けられてる事に気付く。



その目が少し怒ってるようで
初めて会った時の無表情だった藤ヶ谷くんを思い出させてどうしたんだろう?って。




「藤ヶ谷くん・・・?」




思わず声を掛けたけど
ふいっとそのまま視線を逸らされてしまった。

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設定タグ:北山宏光 , 藤ヶ谷太輔 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - ななこさん» このお話と俺の妹はずっと気になってはいるんです(--;)ただ、今猟奇的を終わらせないと、と考えながら行き詰まってしまっていて。。少しずつの更新になるかもしれませんが再開はしようと思っています。覚えていて下さって嬉しかったです。頑張ります(^^) (2020年10月10日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 続き気になるのでお時間あったらお話更新して欲しいです!また「オレの妹の恋愛事情。」も私が占ツクを読み始めた頃に読んだ作品で是非結末まで見たいので書いてくれると嬉しいです!Haruさんの作品が好きで何回も読み返しているのでこれからも楽しみにしています♪ (2020年10月9日 21時) (レス) id: f61375cbdf (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - あー、ダメだそっちか…というのが率直な感想ですが、きっと私の予想なんて当たるわけないのでこれからの展開…切なくなるけどなんとか付いていきたいと思います(・・;)君のその手に、もだいぶ切なく感じてたんですけど、まだそれ以上があるとは…震えます(笑) (2020年3月7日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - まだまだ切なくなるのか…がんばってついていきますね(笑) (2020年3月7日 21時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» 切ないですよぉ。そしてまだまだ切なくなります(T_T)この辛さについてこられか(笑)私の書く切なさの限界に挑戦したいと思います(笑) (2020年3月7日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2020年2月16日 14時

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