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いわゆる恋人繋ぎ、をしてから映画が終わるまでめちゃくちゃ長く感じた。
早く終わって欲しいような
永遠とこの時間が続いて欲しいような。
二階堂くんはこんなの当たり前みたい。
余裕でポップコーンを口に運んでて私にもその余裕を分けて欲しい。
喉が乾いて仕方なくて
震える右手をなんとか抑えながらコーラを手に取る。
その時、エンディングを迎えた大画面から
オーケストラ並の壮大な音楽が流れてくる。
・・・結局、話しわかんなかったじゃん。
終わったってほっとしたのか
なんとなく二階堂くんの方に顔を向けた。
そしたら
そしたら向けた途端、二階堂くんの顔がすぐそこにあって
気付いた時にはもう、キス、されてたんだ。
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「北山?そろそろ出ようぜ?」
あ・・・、うん、そう、だね。
放心してる間に
明るくなった館内に残されたのはもう私達だけだった。
途端ぷッて笑い出す二階堂くん。
「・・・えっ?えっ?」
「この世の終わりみたいな顔すんなよー。ほっぺにしただけじゃん!」
そっ、そうだけどっ。
でもっ、二階堂くんの神聖な唇が私の頬に触れたんだよ?
いや、触れたっていうかガッツリっていうか
言い方変だけどなんだかめちゃくちゃ濃厚だったんだけど??
しかも唇に、近いほっぺに、来たよね?
これはわざとなのかたまたま唇が当たった所がその場所だったのか。
この、思わせぶり感、私、もうハマっちゃって抜け出せないんじゃあ・・・。
悶々と、まだ立てずにいると
二階堂くんは更に私を堕としにかかる。
「あー、でも北山の匂い、コーラ味だったわ。」
やだよぉーーーーー!!!!!
それを言うなら二階堂くんもキャラメルの甘い匂いを私の鼻に焼き付けて行ったくせに!
若干軽く睨み付けてしまう。
そしたらごめん、って申し訳なさそうに謝ったあと
「次はレモン味のちゅーしようね。」
って耳元で囁いてくるもんだから、もうノックアウト。
本気じゃない子にこんなリップサービスなんて
そんな彼が恨めしくて
やっぱり好きすぎてどうしていいかわからなくて
また手を繋ぎ直してきた二階堂くんに引っ張られてその後をついて行く事しか出来なかった。
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時