You love me？

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やる事もねーしとりあえず映画でも見ながら飲むか。



そう思ってたのに
隣に座るAはいつになく緊張してて･･･



そんなに俺の事、好き？



俺、今まで全然相手してやんなかったのに。
ずっと思い続けてくれてたんだ、って思うとほんとに嬉しくて。


だから、ちゃんと言おうって思った。
これからの仕事の事
しばらく会えないだろう事



案の定、寂しがる所か当たり前、みたいに受け入れられるのはありがたいけど少し不満な勝手な俺だけど。



でも、だからこそ、俺達は上手くいくよな？
そう確信できた。



お互いの仕事を優先して
お互いが余裕ある時に
お互いを求めてる時に会う。




理想形だ。






今までずっと想ってくれてありがとうっていう気持ちもちゃんと伝えたくて。


Aの事、惚れっぽくて軽い女だと勝手に想像してたけど。



全然そんな事なかった。
こんなにずっと俺だけを見てくれてた証拠に
今、目の前のAは目に涙をいっぱい溜めて今にも泣き出しそうな顔をしてる。



待たせて悪かったな。




でも、俺ももう中途半端な恋はしたくないから
Aとほんとにずっとやってけるかってちゃんと自分に自信が欲しかった。



･･･まぁ、慎重すぎるけど、俺には必要なプロセスだったんだ。









稲掛Aは
俺の前ではただの普通の女の子でそれがほんとに可愛くて愛しさが込み上げる。



俺も、Aの前では地元の友達といる時くらいもう気を許してた。



お互い、頑張ってる姿を見て刺激し合って
でも、お互いが安らげる存在になろう。



抱きしめるとこの華奢な体から
どれだけのパワーを出したらあんな演技ができるんだろう、
と、やっぱりAに対する尊敬の意は変わらない。



でも･･･







「かわいいな。」




俺に抱かれてるAの顔は
テレビじゃもちろん、好きな奴にしか見せた事のない顔で俺を見つめてくれる。




この特別感、たまんねーかも。





終わってからも俺の体にぴったりとひっついてきてて
それも可愛くて、やっぱりこいつ、俺の事好きだなーって優越感に浸っちゃう。



俺も、負けないくらい好きだけどね。







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