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まだ頭痛は酷くてなかなか体を起こせなくて。
「携帯、さっきから鬼のように鳴ってて寝れねーんだけど?」
宏光が不機嫌に教えてくれて
ようやく自分の電話が鳴ってる事に気付く。
自分のカバンはすぐそこに放り投げてあって
ベットから起き上がって着信を確認すると裕太の文字。
「もしもし⋯?」
『姉貴っ?!今どこっ?!』
「⋯どこ、でしょう?ここは。」
きっと宏光の部屋なんだろうけど。
咄嗟にそう言うと宏光が横でくくって笑ってる。
『ガヤさんがめちゃくちゃ心配してて。連絡付かないって。昨日から電話しまくってんだけど?』
「⋯あ、⋯ほんとだ⋯」
すっかり無断外泊じゃんっ、
『ねぇ、姉貴?もしかして今あのチビといるんじゃねーの?』
「ち、び⋯?」
宏光の顔を思わず見てしまうと、はぁ?って凄まれた。
『心配で彩音さんに電話したんだ。そしたら彩音さんが姉貴が北山って奴と接待で飲みに行ったって同じ課の人に聞いてくれて。」
「⋯う、ん。そうなの。」
『なんで帰らねーんだよっ?バカ姉貴っ!!』
声が大きすぎて思わず携帯を耳から離してしまう。
『とにかく。それ聞いて事件や事故に巻き込まれたんではないなって安心はしたけど。』
「うん。大丈夫。心配かけてほんとごめん。」
『でも、チビん所いんのも大事件なんだけど?⋯あえてガヤさんにはなんも言ってねーから。今も気が気じゃないと思うから早く連絡してあげて。分かったっ?』
「⋯はい。」
『ガヤさんにどう説明するかは姉貴の判断でいいけど!とにかくオレは説教だからなっ?』
「いや、でも、裕太、あの、」
何にもないんだってって言いたいのに
なんだか自分でもよくわからない。
だって、今の私の格好、ちょっと大きめのTシャツ一枚羽織ってるだけなんだもん。
電話中なのに宏光が横から私の丸出しになってる足をさすってくるから、Tシャツを伸ばして隠そうと必死。
電話を切ってから宏光の手を叩く。
「もうっ、触らないでっ。」
「なんで。こんな美味しそうな足が目の前にあんのに。無理っしょ。」
言いながら太ももにチュッてキスしてくるから思いっきり距離を取ったら睨まれた。
⋯いったい、昨日何があったの?
「あー、頭いてーなー。おまえは?大丈夫?」
「⋯私も、頭ガンガンです。」
あっ、違うっ。太ちゃんに電話しなきゃ。
でも、なんて言えば⋯
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Haru(プロフ) - moraさん» えーっ、なんでだろう。。そして通知なくてもちゃんと読んで下さってありがとうございます(笑)にしても困ります( ̄▽ ̄) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» そう言って頂くと本当に嬉しいです(T_T)ぜひぜひまた遊びにいらしてくださーい(^^) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - Haruさーん…。またこのお話通知来なくなったんですけどー…。なぜー…。こんなに楽しみにしてるのにー。通知来なくても、ちゃんと読んでますけど 笑 (2019年2月25日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - Haruさん» お返事ありがとうございます。敬遠してた反動か、とっても好きなお話になりましたので更新が楽しみです。また感想書かせてもらいます! (2019年2月25日 22時) (レス) id: 929557de91 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» 敬遠されてたのに読んで下さってありがたいです。苦手なキャラなのに受け入れて下さって嬉しいです(^^)ここからは真面目一徹北山さんになりますので(笑)玉ヶ谷もどう出るかー?ってことで今後もお付き合いお願い致します(^^) (2019年2月25日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年1月18日 19時