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でも、その前に事実確認しなきゃなんにも話す事が出来ないっ。
「今の弟だろ?電話の声ほとんど聞こえてたわ。」
「え⋯」
「いーよなー。大切にされてて。オレ、おまえのそういう家族環境とかマジで憧れる。チビ呼ばわりされてんのはムカつくけど。」
まぁ、一晩連絡取れなかったくらいで騒ぎすぎだけどな?って言いながら体を起こした宏光は思いっきり裸でわわってなる。
「っ、なんでっ??」
目を覆いながらキョドってしまう。
「あ、オレ寝る時パンイチなの。」
「へ、へぇ。」
「一緒に寝た事、なかったもんな?」
「う、うん。」
そう言えば抱きしめられてた感触はそんな感じだったのかも。頭痛くて思考停止してた。
宏光から距離を取りたくて立ち上がりたいのに
パンツが見えそうなTシャツの裾に身動きが取れない。
「前はさ?オレの家にも連れて来なかったし。こうして一緒に寝る事もなかったじゃん?⋯でもさ?」
言いながらグイッと私を背中から抱きしめた宏光は急に切なげに耳元で呟いた。
「⋯これからはオレの事、もっと知って欲しいなって。」
・・・え?
「な、何言ってっ、」
宏光の体温が直に伝わってきてドキドキする。
忘れかけてた宏光の肌の匂いにむせ返りそうな自分。
もうこれ以上宏光のテリトリーにいたらダメだって怖くなる。
抱きしめられた腕から抜け出したくて腕を掴んでみるけどちっとも動かなくて逆に力強く抱きしめ直された。
「⋯オレ、昨日酔っ払ってあんな事言った訳じゃねーぞ。」
⋯あんな事?
「っつかさ?あそこで普通寝るか?びびるって。」
⋯へ?
宏光の言葉を少しずつ頭の中で整理していくうちに
昨日公園に行ってからの出来事が、急激に脳みそにボン!!って音を立ててよみがえってきた。
「あっ!!えっ?!?!あれっ?!?」
宏光、私の事、好きだって言った。
頭ふわふわで夢みたいで⋯。
「⋯夢、じゃなかったんだ。」
放心してる私に、ふって笑った宏光の息が耳元にかかってゾクッとした。
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Haru(プロフ) - moraさん» えーっ、なんでだろう。。そして通知なくてもちゃんと読んで下さってありがとうございます(笑)にしても困ります( ̄▽ ̄) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» そう言って頂くと本当に嬉しいです(T_T)ぜひぜひまた遊びにいらしてくださーい(^^) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - Haruさーん…。またこのお話通知来なくなったんですけどー…。なぜー…。こんなに楽しみにしてるのにー。通知来なくても、ちゃんと読んでますけど 笑 (2019年2月25日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - Haruさん» お返事ありがとうございます。敬遠してた反動か、とっても好きなお話になりましたので更新が楽しみです。また感想書かせてもらいます! (2019年2月25日 22時) (レス) id: 929557de91 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» 敬遠されてたのに読んで下さってありがたいです。苦手なキャラなのに受け入れて下さって嬉しいです(^^)ここからは真面目一徹北山さんになりますので(笑)玉ヶ谷もどう出るかー?ってことで今後もお付き合いお願い致します(^^) (2019年2月25日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年1月18日 19時