30 裕太side ページ31
そもそも雪ちゃんがコンパに参加したのも、父親にしか興味がない自分がもしかしたら異常なのかもしれない、と真剣に悩んでたからだそうだ。
オレはその話しを聞いた時、大きく首を振ったね。
「違う!!パパはパパだろ?きっとそのうちいい人見つかるって!」って。
だってオレは姉貴の事は恋愛感情で見てる訳じゃない。
宮田だってそうだ。母ちゃんが好き。シンプルだろ?
きっと雪ちゃんだって、って。
そう言うオレをびっくりした顔で見て
途端涙を流した雪ちゃん。
「そんな風に言って貰えるとほっとします。」
って。
そんな悩んでたのか?
ただ、パパが好きなだけなのにそんな思い詰めちゃってかわいそーだ。
そこからオレ達は二人で
『家族が好きで何が悪い』同盟を作った。あとから宮田を入れてやってもいいな、なんて思いながら。
それから何かが吹っ切れたような雪ちゃんを見送ってから今日までなんだかんだで毎日のメールのやり取りは充実してた。
だってお互い誰にも話せなかった事を一番の理解者に相談出来るんだから。
「ね?雪ちゃんのパパってどんな人なの?」
二人で向かい合って座る。
運ばれて来る料理をまた手際よく皿に取り分けてくれる雪ちゃんの手元を眺めながら聞いてみた。
「物心付いた時から二人きりだったんで⋯厳しく育てられましたけど、本当は優しくて私の事守ってくれて、⋯変な言い方ですけど王子様、みたいな存在です。私にとっては。」
「へぇ。かっこいいな、雪ちゃんのパパ。」
男手ひとつでここまで礼儀正しい女の子によく育て上げたもんだ。
オレは姉貴見てきてるから。
正直その辺の女の子には見向きもしないくらい理想は高い。
変に計算高くて色目使って寄ってくるような子なんて以ての外だし?
そんな子って自分の事ばっかで回り全然見てなかったり⋯。嫌だね。嫌い。
だからこうして友達としてでも女の子と会うってオレにとっては珍しいんだよね。
それくらい、雪ちゃんはしっかりしてて好感が持てる。
「ってか何歳だっけ?」
「あれ?前自己紹介で言いましたけど、私、23です。」
思ったよりだいぶ若いな⋯。
1361人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mora(プロフ) - わたし、毎日でもいけます←ヲイ 北山さんじゃないけと、求められたら答えられる自信あり。←聞いてない (2019年1月15日 15時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そーですよね。友達とか意外と最高かも。。ずっと一緒にいられるから(T_T)みっくんと結婚なんてしたらほんと不器用で可愛らしいしかなくて子供と一緒にいる感覚になりそう(笑)それで3日に1度オスになってくれたら言う事なし!←結構贅沢な事言ってる(笑) (2019年1月15日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - 結局、北山担はどんな北山さんでもまるっと好きですからお近づきになれるなら立場どれでもいーですよねー♪笑確かに結婚するならたいぴかも。あーでもなぁ、不器用な北山さんが見せてくる頑張ってる感もやっぱり捨てがたいー。←真剣 (2019年1月14日 22時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» タイプ全然違うから迷ってしまいません?結婚するならたいぴ、遊ばれるならみっくん←おい。いや、みっくんなら恋人でも結婚でもはたまたお友達でもなんでもいいんですけどね(T_T) (2019年1月14日 22時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - たいぴか…。ちょっといーかも 笑 でも結局北山さんがいい!って絶対なりますよねぇ。タイプ全然違いますもんねぇ。 (2019年1月13日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Haru | 作成日時:2018年10月17日 14時