138 二階堂side ページ43
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Aさんからの連絡がない。
結局ミツはどうなってたんだ?
気になって仕方ないけどどうしてもAさんに電話をする事が出来ない。
ここまで気になるなら一緒にって言ったAさんに付いて行けば良かったんだろうけど、それはオレのプライドが許さなかった。
だって、オレは行って欲しくないって言ったじゃん!
ほんとにミツが危険な状態なのか?って考えない事は無かったけど、まずそんな事ありえねーだろ?って。メール打ててる時点で自分でなんとかすっだろ?
そもそも助けてってなんだよ?
オレの方が助けて欲しい。色々と。
・・・Aさんを返せっ!バカミツっ!
Aさんがオレから離れてっちゃうっていう危機感が半端なくて⋯
でもとにかくその日は自分の家で頭冷やして
次の日の朝、またAさんの家に来た。
インターフォンを押すもなんの反応もなくて
まさかまだ帰ってないのか⋯?って。
嘘だろ?
ミツの家に泊まった⋯?
無意識に携帯を確認してもAさんからは着信どころかメールも入ってない訳で⋯。
⋯オレ、ついに終わったかも
やっぱミツに取られちゃったんだ。
思わずマンションの入口で頭を抱えて座り込んだら、他の住人にチラチラ見られて仕方なく階段を下りた。
マンションの前で立ち尽くすしかない。
帰ってくんのか?
帰ってくんだよな?
Aさんが今までオレといた時間、確かなモノがそこにあったはずだ。
⋯Aさんだってオレの事、ちゃんと見てくれてただろ?
こんな事でオレ達は終わんないよな?
自分自身に言い聞かせながら
どれくらいそこにいたんだろ?
Aさんの声で名前を呼ばれて振り向くと
微笑んでるのか泣いてんのかよくわかんない表情をしてる⋯
その顔で、オレ達はもう元には戻れないのかもしれないって一瞬で悟って、目の前が真っ暗になった。
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Haru(プロフ) - ぴのさん» わざわざこちらにも!ありがとうございます!ほんと、ぴのさんのコメがずっと引っかかっててお陰様で物語のエンドが見えてきました(^^)ガヤさんの気持ちなんて考えもしてなかったので(笑)こちらこそ、ありがとうございます! (2018年11月20日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - ありがとうございますm(__)m 私の妄想で…ガヤさん、嫉妬させていただき…なんだか、私も作品に参加できた気持ちで、嬉しいです。毎日 更新が楽しみです。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 084bdea948 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ぴのさん» ガヤさん、来ましたよぉー!(笑)ガヤさん、今後四角関係参入できるか!?まだわからないですがそちらもハラハラしながら続き見ていただければと思います♪ぴのさんを思い浮かべながらガヤさん嫉妬させてみました(笑) (2018年11月16日 17時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - きたきた〜ガヤさんの、ほどよい嫉妬(>_<) タカシの存在の大きさも、ハラハラです!でも…やっぱり北山君なんですよね。弱気な北山くんに、どう向き合うのか楽しみです。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 084bdea948 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - kanonさん» 断腸の思いですよ、タカシぃ(TT)タカシが報われるようにしたいんですがまだノープランです(いまだに笑)続きすみません^^;今アップしましたのでまた読んで下さいね♪いつもお忙しい中コメントありがとうございます(^^) (2018年11月15日 14時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年10月1日 13時