5.『居眠りしてる時に手を取り頬に擦り寄せていた時の彼ら』【B.B】&【M.T.C】ver ページ5
▼居眠りしてる彼の手を取り、自身の頬に掌を擦り寄せていたらいつの間にか彼が起きていた時。
【B.B】ver
山田一郎
「…なーに可愛いことしてんだ」
弟達の為に毎日頑張る彼の掌は大きく、やはり女性とは違い硬い。ラノベを読んでいた筈の彼は途中でうつらうつらとし始めて、眠ってから数分経った。今ならば、と思い恐る恐る彼の手を取り擦り寄れば温かい体温に思わず頬が緩む。そんな彼女に愛しさが溢れたのか寝たふりをすぐさま辞めた。
山田二郎
「……っ…は、お、起きてねぇし!!…あ」
共に勉強を始めて数分後、隣で唸っていた筈の彼がいつの間にか机に伏していた。呆れつつ彼の手からペンを抜き取るが、少し触れた温かさと男の子の手という感触に胸がどきりと高鳴る。そろりと手を取り頬に擦り寄せると、ピクリと彼の肩が震えた気がして目を向ければ、分かり易い程に顔が真っ赤だった。
山田三郎
「…中学生の寝込みを襲うつもりですか」
面白そうだと借りてきた映画を一緒に見るものの、期待は外れ微妙な空気になってしまった。映画にものめり込めず、ふと隣の彼を見れば目を閉じて寝息を立てていた。力を抜かれた手を取れば軽々と持ち上がり、中学生とは言えやはり男の子なのだと感じさせる掌。愛しさに頬に寄せれば、目を開いた彼が悪戯っぽく笑っていた。
【M.T.C】ver
碧棺左馬刻
「…ンな綺麗なもんじゃねえぞ、俺の手は」
彼の掌は、血に汚れてきたとは思えない程白く美しい。硬く大きな掌が傷付けるだけでなく、大切な物を守る為に振るわれる事も知った。だから、こんなにも愛おしい気持ちになるのだと頬に擦り寄せて微笑みを零す。その様子を薄目で見ていた彼もまた、微笑みを零した。
入間銃兎
「…へぇ、貴女はそういう趣味がおありで。ははっ、冗談だ」
手袋を外した彼の掌を取り、まじまじと眺める。普段、真紅の布に覆われた手は大きくすらりと綺麗で、素直に羨ましくなってしまう程に。悪行を働く犯人を捕らえる手でいつも自分を守ってくれる、その優しさに微笑み擦り寄せる。すると、もう片方の手が伸びてきて反対の頬を撫でた。
毒島メイソン理鶯
「貴女の頬は温かいな、とても落ち着く」
気を抜く様な素振りを見せない彼が、珍しく自分の膝で眠っている。その事実が酷く胸を高鳴らせ自然と掌を取っていた。温かく大きな掌が自分の頬を撫でる、静かに微笑んでいれば寝ていた筈の彼の手がゆっくりと彼女の頬を擦り寄せた。
【F.P】&【麻天狼】ver↓
6.『居眠りしてる時に手を取り頬に擦り寄せていた時の彼ら』【F.P】&【麻天狼】ver→←4.『寝ぼけて腰に抱き着き嫌々と擦り寄った時の彼ら』【F.P】&【麻天狼】ver
545人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるぴす(プロフ) - 私も飼っている猫が具合悪い時にとても心配でしたのでお気持ち察します。猫ちゃんの看病、無理のないほどに頑張ってくださいね。 (2019年6月3日 20時) (レス) id: 33a3e8dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
曼珠沙華 - 猫ちゃんの看病頑張って下さい。 (2019年4月17日 22時) (レス) id: efdd7a4b53 (このIDを非表示/違反報告)
ノ(プロフ) - いつも拝見させていただいています。猫さんのご病気が完治することを祈ってます。 (2019年4月16日 23時) (レス) id: ac3347765c (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 /(プロフ) - 続編スタート 、おめでとうございます !! タイトル見てもしかして 、と思えば予想通りで驚きと共に嬉しさが込み上げてました 。更新頑張って下さい !! (2019年4月6日 1時) (レス) id: 49075ec576 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - リクエストを受け付けてくれてありがとうございます! とても感動しました! (2019年4月5日 23時) (レス) id: 330d4f149f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:けしん | 作成日時:2019年3月27日 5時