11.『寒いと呟いた時の彼ら』【B.B】&【M.T.C】ver ページ11
▼ソファーの隅で体育座りして、「寒い」と呟いた時。
【B.B】ver
山田一郎
「じゃあほら、俺があっためてやるよ」
読んでいたラノベを閉じて机に置くと、両腕広げ微笑みかける。素直に擦り寄る彼女の抱える色んな冷たさを自分が包み込むように、少しでも暖めて安らげるようにと優しく優しく抱きしめた。もう少し頼って欲しいという言葉は今は飲み込んで。
山田二郎
「ココア持ってきたけど、飲む？ついでに毛布も…これじゃまだあったまんない？」
静かな部屋にポツリと呟かれた声はしっかりと彼に届いていて。バタバタと慌ただしく部屋を出て行ったと思えば、静かに扉を開けて戻って来た彼。その手には湯気の立つカップと、逆の手に彼には不似合いな可愛らしい毛布。
山田三郎
「暖房の温度上げますか？それでもまだ寒いなら、こっち来ます…？」
ちらりとリモコンに表示された暖房の温度を確認すると、手に取り温度を少し上げる。だが、未だ膝に顔を埋めて表情が見えぬ彼女に呼び掛け、自身の隣をポンポンと叩いて催促させる。ふらりとやって来た彼女に自分の上着を掛けるとそのまま抱き締めた。口から出る全ての皮肉を愛の言葉へ変換して。
【M.T.C】ver
碧棺左馬刻
「…ん。良いから黙って来いつってんだ」
何も言わず咥えていたまだ長い煙草を灰皿に押し付けると、自身の膝を叩く。顔を上げただけの彼女に顰めっ面をした彼が再度膝を叩き、腕を広げる。大人しく彼の膝に座れば包み込むように抱き締められて髪を優しく撫でられた。愛おしい人の温もりと心音に安堵し、この温もりが冷めぬようにと彼は力を込めた。
入間銃兎
「それは誘ってるって事ですか？はっ、冗談だ。ほら、来いよ」
煙草を咥えながら揶揄うように笑うが、すぐに煙草を消して彼女の横に一つ分空きを作って座る。手袋をしていない手で誘われるように彼の膝に座れば、肩口に顔を埋めて甘い彼女の香りに荒んだ心を落ち着かせて。あの特有の冷たさになる事が無いようにと柄にも無く感傷に浸る。
毒島メイソン理鶯
「ならば小官が温まるスープでも作ろう。その間、貴女は毛布を被って待っていてくれ」
呟かれた言葉を耳にすれば、すぐさま立ち上がり近くの毛布を彼女に被せる。さらりと髪を撫でながら、軽く微笑むと台所へ向かって行く。その背中が愛しくて、離れるのが寂しくて背中に張り付けば笑い声が聞こえた。
【F.P】&【麻天狼】ver↓
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はるぴす(プロフ) - 私も飼っている猫が具合悪い時にとても心配でしたのでお気持ち察します。猫ちゃんの看病、無理のないほどに頑張ってくださいね。 (2019年6月3日 20時) (
レス) id: 33a3e8dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
曼珠沙華 - 猫ちゃんの看病頑張って下さい。 (2019年4月17日 22時) (レス) id: efdd7a4b53 (このIDを非表示/違反報告)
ノ(プロフ) - いつも拝見させていただいています。猫さんのご病気が完治することを祈ってます。 (2019年4月16日 23時) (レス) id: ac3347765c (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 /(プロフ) - 続編スタート 、おめでとうございます !! タイトル見てもしかして 、と思えば予想通りで驚きと共に嬉しさが込み上げてました 。更新頑張って下さい !! (2019年4月6日 1時) (レス) id: 49075ec576 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - リクエストを受け付けてくれてありがとうございます！ とても感動しました！ (2019年4月5日 23時) (レス) id: 330d4f149f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けしん | 作成日時：2019年3月27日 5時
