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敵の凄技を受ける(と言う名目の無茶振りタイヤ)特訓が開始され、1年生から飛ばされていく。

円堂と豪炎寺は“イナズマ落とし”について議論しているようだった。

大神と風丸は、想像を遥かに超えた威力の巨大な振り子(タイヤ)を見て目を逸らす。

「大神は……アレやるのか?」

アレとは、目の前で1年生が吹き飛ばされているアレである。

『正直に言うと、別の練習したいかな……

風丸はアレをやるのかい?』

「ま、まさか……」

2人の間に沈黙が続くが、それを破るように染岡は2人の肩を後ろから掴んだ。首に腕を回し、肩を組む。

「練習しろよ、お前ら!」

「……あんなのをか?」

『僕はあの特訓に関して断固拒否させてほしい。』

「あのなぁ……」

少なからずやる気のあった染岡は、2人の様子に呆れ返る。そこへ、また新たに来客。

「お前ら、ちょっといいか。」

「豪炎寺、どうした。円堂との話は終わったのか。」

「ああ、それなんだが……」

豪炎寺の話によれば、“イナズマ落とし”の仕組み自体は理解したらしい。

“イナズマ落とし”とは、2人が空中に跳び上がり、1人が踏み台、もう1人が相方を踏んで更に高く跳んだ所、オーバーヘッドキックでシュートする技。

豪炎寺はオーバーヘッドキックを担当するようだ。今よりも高いジャンプをした上で、バランス力を身につける練習を行うという事らしい。

「円堂がアドバイス係に大神を推薦していた。俺が練習する際、問題点を指摘してほしい。」

『……それは構わないけれど、君の相方は?練習するには踏み台がいると思うのだけれど。』

「相方は壁山なんだ、アイツは今個人のジャンプ力を高めている。そうだな、代わりの踏み台役が必要だ……」

その場の4人で話し合った結果。
風丸と染岡が向かい合って肩を組み、踏み台の代役を行うことでまとまった。

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作者名:鷹羽 | 作成日時:2021年2月19日 3時

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