3人の気持ち もう一度…… ページ5
流音side
あれから数日経って
僕は”また”
い○められていた
机の中にいっぱい画鋲が入ってたり
時には蹴られたりもした
聞こえてくる声
目線
全てが怖い
カルマには《僕は大丈夫》と言ってる
だってそうもしなきゃ
カルマが悲しんじゃう
それだけは避けたくて
でも…大切な友達ができたんだ
千葉「流音、昼食べよ」
流音「うんっ!!食べる！！」
千葉龍之介
唯一僕に話しかけてくれた男の子
君を信じていいですか？
千葉「ごめんな…助けられなくて」
流音「”大丈夫”こんなのへっちゃらさ！あぁ〜テストやだ〜!!」
千葉「いつもクラスで１位取ってるくせにｸｽｯ」
流音「だってぇ…」
親がうるさいからね
父さんは僕がテストで
100点を取らなきゃ見えない存在になっている
僕は父さんにとって見えない存在だから
千葉「(撫で)」
流音「ん〜！」
千葉「ごちそうさま」
流音「ちょー！はやいっ！」
千葉「待ってるから」
流音「ありがと〜」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
凜沙side
浅野「おい、凜沙今日放課後勉強しないか？」
凜沙「あら、あなたと一緒に？ｸｽｯ楽しそうね〜！」
浅野「じゃあ対決だな」
凜沙「えぇ！」
「ねぇねぇ！凜沙ちゃん！これ教えて！」
凜沙「いいわよっ！！ここは…こうだから〜」
ここはいい教室
だってこんなに私と浅野が立っているもの！
こんなに目立てるなんて…なんて幸せなんだろう
凜沙、流音side
僕は
私は
日が経つにつれ
”父”という言葉に
洗脳されていた
凜沙は人を見下し自分が上にたち幸せになる
流音は人から見下されいじめられ下に落ち不幸になる
僕らは
私達は
お互いの存在を忘れるようになってきた
カルマからはもう何も言われない
そして、兄さんは引きこもるようになった
まるで小学生の時のように
凜沙は
偽りの笑顔と言葉を出すようになった
学校に行って人を見下す人になった
まるで小学生の時のように
カルマside
いつだっけ、
最後に3人で笑ったのはいつだっけ
もうばらばらになってしまった
凜沙も流音も
お互いに会話を発することも無くなった
俺も渚くんと話すだけで
あの二人とは話さなくなった
《もうはなしかけないで》
この言葉が頭にこびりついて離れない
カルマ、凜沙、流音、side
神様はやっぱり残酷だ
僕らにこんな運命を与えたんだから
ねぇ…神様俺たちを見てるなら
私たちを…もう一度
引き合わせてください
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作者名：茅野雪 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HamadaFuka1/
作成日時：2019年6月23日 18時
