【忍たま】柑橘狂はトリップしても無敵Part3

番外:一方その頃2 ページ42

三之助はその問いには答えず、頭を抱えて言った。

「あーもうなんかもう孫兵はげろ」

「出たよ『はげろ』」

「てかもうみんなとAさんでお風呂入ったら一件落着じゃない？」

「お前も何言ってんの藤内」

「だってなんか考えるのイヤになってきて…」

「ツッコミ不在か」


孫兵は決心した。

もはや変態しか居なくなったこの空間で、僕がAさんを守らなくてはと。


そこで数馬がぼそりと呟く。

「てか、Aさん孫兵のあーん忘れてたよね」

「いいもん別に。
あれどうせ冗談だったもん」

だけどしたかった…と密かに泣く孫兵に、三之助達4人は追い打ちをかける様に嘲笑った。

「あーはっはっはっ！
ザマア孫兵！Aさんとお風呂入った罰だ！」

「だまれ三之助
お前女性に横抱きにされて服剥かれる気持ち考えたことある？」

「てか三之助はお風呂にこだわりすぎ。
どんだけAさんの裸見たいの」

「数馬変態！
Aさんの裸とか何考えてんの！？」

「その言葉そっくりそのままお前に返すわ！」

「おい作兵衛、数馬の封印されし荒ぶり口調が解き放たれたぞ」

「左門、お前急にどうした」

「てか孫兵は「一緒に入った」じゃなくて「入れてもらった」んでしょ？
じゃああれだ、三之助は赤ちゃんぷれ…」

「それを言うな藤内！
俺も今気づいたんだ！」

「なんかもううるさいよお前ら」

孫兵はこれ以上聞きたくないと、布団に潜りこんだ。

「あー孫兵逃げたー」

「うっさいばかのすけ。
さっき言ってたこと全部Aさんに言うぞ」

「さーせんした」

背後で三之助が土下座した気配が伺える。

みんなも熱が冷めたのか、何事も無かったかの様に各々話しだした。

134話:息をするかのように→←番外:一方その頃1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す