不登校の子はキャバ嬢でした【夜久衛輔】

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(急に時系列飛びます)




黒尾side .








［2年後、同窓会。］







モブ男「なぁ聞いたか黒尾？」


黒尾「なにがよ」



モブ男「小森さん！参加拒否してたのに

来てくれるんだってよ！！」








やべえよな絶対綺麗になってるとかブツブツ




うるさいこいつはもうガン無視してやろう。







黒尾「へー、小森ちゃんが、ねぇ…」







・





・




『久しぶり、黒尾』





一瞬息が止まった。







久しぶりに見た小森ちゃんは、



あの頃よりさらに大人っぽさを加えて





“綺麗”になってた。







黒尾「あらー？ベッピンさんがいると思ったら、



小森ちゃんだったのネ？」




『相変わらずのへらず口め笑』









俺、小森ちゃんには幸せになって欲しいって、



後悔すんなってちゃんと伝えたよな？？？






…なのになんで、あの日。









両片想いだったくせに、夜久の事フッたんだよ……



あの後夜久は、卒業の悲しみなんかじゃない、




あんなにかっこいい奴が、声を殺して泣いてた。






どっちも幸せになんてなれてねーじゃんか。








お前には………



小森ちゃんには幸せになって欲しかったんだ、






心の底から願ってたんだ。









だから俺は今でも思い出すよ。




あの日の夜久の苦しそうに声を殺して泣く姿も、






小森ちゃんの酷く悲しそうで寂しそうな顔も、









…頭から離れてくれないんだ。

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