45,「黒い制服」 ページ45
沖田「何処に…行くつもりですかィ」
土方「俺が何の為にこの制服に袖を通したか……これじゃ意味ねェだろ」
近藤「都合は知らん…だが、俺達の為に逝くのは辞めてくれ…まだ生きてるなら生き続けてくれ…!Aちゃん」
ちょっと泣きそうになってる私の大切な仲間。だからこそ、守らなければいけない。
(…ていうか、私が生きてる事バレてんじゃん)
『……うえー、使えないかさぶただ』
一人でにくすりと笑ってポイッとかさぶたを外して投げておいた。そして、自分の制服をキュッと握る。
『ふふっ、この制服を着れて私は幸せものだ』
黒い制服。黒づくめで幾度も血を浴び、幾度も斬られほつれ……ボロボロな制服。
ボロボロだけど…仲間と共に、歩んできた制服。
だからこそ、こんなにも愛しいんだろうなァ。
(せめてずっとこれを着ていようか)
私と銀時君はそのまま並んで立った。
すると、時間泥棒が私達にタイムマシーンの光を当てる。
______ドシュッ、!
眩い光が私達を包んだ。
『わぁお、いつ見ても眩しー。』
銀時「文句言うな」
『いやだってそうだろう?』
いつもの様に軽口を叩きつつも…伏せ目がちに、仲間たちを、後ろを振り返る。
目に入ったのは、引き止めようと手を伸ばしてくる仲間。
(…もっと一緒に居たかったけれど…仕方ない)
.
銀時「お前らだけは俺の事、忘れないでくれよ」
『忘れたら末代まで祟るからねー』
私達はそのまま光に包まれて………
その場から、消えた。
____「A!!!待ッ…、!!」
最後に聞こえたのは、仲間の泣きそうな声だった。
_______
_____
___
______ドォォッ……、
__________ドォォン、!!!
大砲の音。沢山の兵士の声。
様々な音が響きわたる中、私達は……再度、攘夷戦争時代に来ていた。
戦いの様を崖から見下ろしている。
天人や幕軍や攘夷支士。沢山、人が戦っていた。勿論、その中に五年前の銀時君も居る訳で。
これから殺すのか、と思いつつも横にいる銀時君を見上げた。
『……さて…自分を殺す覚悟は出来た?銀時君』
銀時「ンな覚悟、とっくの昔から出来てんだよ」
ー
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夢花(プロフ) - 実珠さん» naluhodone☆wakaruwa☆ (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» そうなのよ……銀魂男子は絶対そういうの大切にすると思うのよ…… (2021年5月9日 20時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - てか、夢主ちゃん死してなお愛されてるのね…ぐへへへへ←は? (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 実珠さん» おk!暇やったら見るわ!呪術廻◯戦といい銀魂といい…ネトフリでみなきゃいけないのが増えてきたぜ☆嬉しいけどね☆ (2021年5月9日 20時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» あ、でも夢主が真選組だからちょっと意味分かんないかも。これもネトフリでやっとるで。銀魂完結編、って調べれば出てくると思う (2021年5月9日 18時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年1月6日 14時