【銀魂】空から女の子が降ってきました。【劇場版】

44,「私も行く」 ページ44

器が息を引き取った後、私達はターミナルの最上階へと登った。



そこには、すっかり修復された時間泥棒がいて。






銀時「そうか…十五年前のあの時から俺ァ、この世に存在しちゃならねーモンだったのか」






ウイルスが銀時君の中へと入る前に彼を殺せば白詛は根源すら無くなるから……

今から白夜叉時代の彼を殺すんだと悟る。






『二回目のタイムスリップかぁ』



時間泥棒「はい、お気を付けて……ただし私に残ったエネルギーでは片道切符となってしまいます…“二人分”ですから」






うん。私も行くし、しょうがないかー。あは、緊張するねー。






銀時「……………は！？」



『うん？』







すると、銀時君が大きな声を出した。驚いてる…あ、私が一緒に行くのが意外だった？






銀時「なんでAまでッ、」






あ、やっぱりだ。






『そう怒んなって銀時君。それに私達の出会い方、覚えてる？』



銀時「は？そりゃお前が俺に頭突き＿＿」



『そう、私が頭突きしたんだ。トシでも総悟でもなく……銀時君に』






懐かしいなぁ、私達の出会いは……私の自 殺による転落、そのまま銀時君に激突した事だった。


あの頃は初々しかったよね。そして出会い方最悪だったよね。






『攘夷戦争時の銀時君を殺せばこの世から坂田銀時という存在は消える。それは当たり前。けどそれは、私の死を意味する』



銀時「！？なんで、」






銀時君がいない。つまり、私はあのまま地面に頭蓋骨を叩きつけて死ぬという事。






『私が自 殺から死を免れてきたのはただの偶然の一致さ。つまり高所から飛び降りたら普通に死ぬんだ』






生命力に溢れている訳でも無い、ただ死ぬ直前に助けられたりしてるだけだから。


銀時君は私達が殺し、私はそれが原因で自 殺で死ぬのかー。皮肉だな、心中相手が銀時君か。






『一緒に行こうと死ぬ。行かなくても死ぬ。結局どちらにせよ御陀仏だ。なら楽しそうな方を選びたいじゃないか』






ニコリと笑うと、黙って聞いていた銀時君は泣き笑いの様な表情を浮かべた。






銀時「嬉しい様な悲しい様な…まァそれでお前が良いってんなら…何も言うめェよ」






くしゃりと頭を撫でられる。






『……ま、そーゆー事だよ。せっかく帰ってきたけどさよならだ』








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銀時「新八、神楽」



『総悟、トシ、近藤さん』










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