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156.運動神経。 ページ29

キャラメルside


順番通りに皆が歌っていって、時々こここうした方が言いとか、アドバイスを受けながら進んでいく。


私が何を歌うか?

そんなの言ったらお楽しみが無くなるじゃん(メタい)


「次キャラメルさん、よろしくお願いしまーす」

キャ「あ、はい!」


スタッフさんから声がかかり、舞台袖から舞台上へと移る。




そして簡単な振り付けを踊りながらマイクを持って歌う。

あまり体育は得意ではない。まぁしかし人並みの運動神経は持っている。それなりには踊れる。それなりには。

そう、驚異的な運動神経持ってる正美と底なしの体力を持っている由乃と比べてもらっちゃ困るのだ。



そして月弥はと言えば、だ。あいつは私とでも比べちゃ駄目だわ。

だってあいつ結局あれだもん···(なんだよ)



そんな事をグダグダ考えながら歌っていたら、もう最後の伴奏まできていた。


「はい、オッケーです」

スタッフさんから声がかかった。

「ありがとうございました」

そう言って頭を少し下げる。



歌「メルちゃん、いつもより身が入ってなかった感じだから、本番までに直しといてね」

客席で歌を聞いていた歌詞さんが叫んだ。

キャ「あっはい、了解です!」




まぁ、歌詞さんならそりゃ分かるよね···

今度からは歌う時に考え事するの止めよ、と思い直して舞台から降りた。

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作者名:月見だんご | 作成日時:2017年8月21日 23時

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