相談役 ページ26
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「え、冗談……なのですか？」
困惑する司を見れて満足したのか、凛月はしてやったりという表情。
真意が読めず、司は気を緩められなかった。
「俺はス〜ちゃんの初恋、応援してるよ〜♪」
「そ、そうでしたか……」
凛月の宣戦布告が冗談だとわかって、心底安心する司。
Aが他の男のもとに行ってしまうことを自分がこんなに恐れているなんて思わなかった。
凛月が恋敵なんて、何もかも初心者の司には手強すぎる。
「でも、冷静になりなよ。意地張ってAのこと傷つけてるようじゃ、取られるのも時間の問題かもよ」
へらへらとした雰囲気から一転、凛月の表情が険しくなる。
ただ司をからかいに来たのではなく、本当に伝えたかったのはこれなのだろう、と司は悟った。
言うことがもっともすぎて、言葉がいちいち身に突き刺さるようだった。
「申し上げにくいのですが、Aさんにはずっと想い人がいるらしく……」
「関係ないでしょ。知らないやつのことなんて気にしたってしょうがない……♪」
凛月は知っている人が恋敵だろうと遠慮しなさそうだが。
司1人だったらうじうじと思い悩んでしまうところを、凛月がバッサリと切り捨ててくれるので心強い。
「それとも何、諦めるの？相手が誰かもわからないのに？ス〜ちゃんは正々堂々戦う騎士だと思ってたのに」
「いえ、決して諦めたわけでは……」
がっくりと肩を落として、凛月が大袈裟に失望する態度を見せる。
"正々堂々" とか "騎士" とか言われたら、何も否定できなくなるではないか。
やり口が巧みだ。
凛月が詐欺師だったら、今頃まんまと嵌められて変な壺でも買わされていそうだ。
「あぁもう！そうからかわないでください！司はまだ諦めてませんよ！」
「お〜、いけいけス〜ちゃん♪」
「なんかいい感じのところ悪いけど、そろそろ始めるよぉ？」
恋バナで盛り上がる2人を泉が呼び戻し、司も交えてのレッスンが再開した。
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トド(プロフ) - にんじんさん» そんなに楽しみにして頂いてたとは！！嬉しいお言葉ありがとうございますー！！今後の励みになります！ (10月2日 19時) (
レス) id: a788b41716 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！毎回の更新楽しみにしてて朝に読んでテンション上げて行くのが日課になってました！！ありがとうございました🙏 続編も楽しみにしてます！ (10月2日 18時) (レス) @page47 id: 96c9f21394 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - ありがとうございます！！本当に嬉しいです😭 (8月23日 22時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - とても面白いので更新楽しみにしてます！ (8月23日 22時) (レス) id: 44f6912c5a (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - ^^さん» そうですね。評価ばかりどっと増えたので、同じ方が入れてるのだと思います。 (8月18日 22時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トド | 作成日時：2023年8月18日 19時
