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18話 「こちらは俺の相棒であるからして……」 ページ20

得意げにドスを弄んでいれば心外な暴言を投げられた。

「このアマ舐めやがって!」
『いや先に舐めたのそっちじゃね?』

近くにあった木の棒を握り襲い掛かってくる男。ひょいっと避けながら足を引っかけてやれば見事に転んだ。つま先で横腹に一撃を見舞い、ハンと鼻で笑う。足元の男はどうも気絶したらしい。蹴られて呻いた後から動かない。

『あーあー、そりゃあ武器は廃止になるよなあ!!こんなに弱いんじゃ武器なんていらないもんなあ!!』
「くそが!……おい、いったん戻るぞ」
「あぁ!?このまま尻尾撒いて帰れるかよ!!」
「武器なしで勝てる奴じゃねえ。こいつイカれてやがる」

分かればよろしい。
尻尾撒いて逃げようとする男どもに待ったをかける。

『おい、これ置いてくなよ』

気絶してる男を蹴り飛ばすと、意識のないそいつを抱え、男どもは悪態を吐きながら森の中へと消えて行った。はー、おととい来やがれや!!









お湯を沸かして、スタンバイ中。
いい加減にお腹がすいているのではないだろうかと銀を兎の姿に戻してその辺の美味しそうな葉っぱを食べさせていた。

『よーしよし、美味いか?』
「キュ!」
『おう、そうか。いっぱい食えよー』
「待たせたな」
『ぎゃあ!』

叫んでからあわてて振り返れば、所々に血をつけた毒島さん。がっつり猪を背負っている。俺の膝の上の白いモフモフ……というか相棒をちらりと彼が見たのでとっさに視界から隠した。

「ん?その兎は」
『あ……俺の相棒で』
「……そうか」
『……食べないでください』
「流石に貴殿の相棒は食べない」

あ、少し拗ねた。猪をどこかに持って行った後、再び戻ってきて律儀に銀に挨拶していたので、うん、やっぱり純粋なんすね。

「そうか、銀というのか」
『はい。さっき戻ってきて……というか懐くの早いなオイコラ相棒』
「キュイ」
『キュイじゃねえよ』

既に毒島さんの手づから葉っぱを食べているし、なんなら膝の上に乗っかって行っちゃった。あーあーあー、俺もお前のコミュニケーション能力を見習うべきだな。
毒島さんは暫く銀と戯れた後、お湯を持って引っ込んでいった。まあ、猪をどうにかするんでしょうね。

『お前はさあ……もうちょっとさあ、なんかこう』
「キュイ!」
『いや、何に対する返事なのそれ。どういう意図なの』
「キュ!」
『いやいや、キュ!じゃなくて』

さっき奪ったドスを自分の真横に放置したままだったことに俺が気づくのは三分後である。

19話 「どっちだって命懸け」→←17話 「カッコいいヤツは欲しくなるから仕方ない」



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カルラ - ゴファッ!! なんだこれは、、、、、 めっちゃいい! (2019年5月22日 16時) (レス) id: 92a66c530f (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - たぬきなたぬたぬさん» ありがとう……ございます……(´;ω;`)これからもよろしくお願いします! (2019年3月2日 13時) (レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
たぬきなたぬたぬ - ほんとに.....なにこれ......すき.......。 (2019年2月26日 21時) (レス) id: 83afc62697 (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - だまこさん» 理鶯推しがここにwありがとうございますw (2019年2月18日 18時) (レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
だまこ(プロフ) - 理鶯が1番好きなんじゃあ (2019年2月18日 17時) (レス) id: 3c83364c40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作戦隊長 | 作者ホームページ:tp://  
作成日時:2019年1月6日 21時

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