検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:5,721 hit

12話 ページ14

 
メェエエ
 
 
 
白竜「!…、なんだヤギか」
 
 
 
物音がしたかと茂みを掻き分けるとただの一匹のヤギだった
 
 
 
白竜「しかし、随分小さいな」
 
 
 
何度か森の中でヤギを見かけたが目の前のコイツはそれに比べて体が小さい
 
 
 
少し観察しているとこちらに近寄ってきた
 
 
 
メェェェー
 
 
白竜「…警戒心というものは無いのか?」
 
まるで撫でてくれたいうように頭を俺の腕に押し当てくる
 
 
頭を撫でると思いの外触り心地は良かった
 
 
都会育ちの自分の偏見だが野生の動物はもっとこう
 
 
 
臭くて汚い←ひどい
 
 
ようなイメージがあったが毛並みは真っ白で少し毛物臭さはするがどこか愛嬌があり嫌ではないなと感じた
 
 
 
白竜「…白、、」
 
 
 
あの少女も白いワンピースを着ていた
 
 
健康的な白い肌に
 
 
 
深い青色の髪
 
 
 
 

島中いくら探しても全く見つからない

 
 
船もヘリもあの日から出ていないから必ずこの島に居るはずだが
 
 
 

もしかしたらあの少女がわざわざ自分に見つからないように隠れているのかもしれないとすら感じる
 
 

 
 
あの少女は自分をどう思っているのだろうか
 
 
一瞬だけ目が合った俺はどう映っていたのだろうか
 
 
それともそんな事気にもとめてなく忘れているのだろうか
 
 
 

 
このヤギみたいに自分に好意的に興味を示して貰えたら
 
 
 
話しができたら
 
 
どれだけ嬉しい事だろうか
 
 
嬉しい…?
 
 

 
雷に撃たれたような衝撃が体の中を駆け巡る
 
 
 

白竜「ハッ!わかったぞ‼」
 
 
 
「そうか、この気持ちの正体は」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
『"究極のソウルメイト"‼‼‼』
 
 
ずいぶん昔に聞いた話だったが
 
 
一生のライバル、親友、相棒というのは
 
 
一目見ただけでわかるのだという
 
 
 
ライバル‼
 
 
もしそうだとしたら競い合い、削り合い、より高みへの道も開けるだろう
 
 
白竜「はーはっは‼待っていろ俺の親友(ライバル)‼」
 
 

そう叫びながら俺は森の中を駆け出した
 
 
 
数年後元チームメイトとの懐かしい思い出の語り合いでゴットエデンで『ハッハー‼』と雄叫びをあげるターザンがいるという噂があったと聞く事になる事をこの時の俺はまだ知らなかった

13話→←11話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:KASUMI | 作成日時:2021年1月20日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。