47話 ページ3
「聞いたか?男バスの話。赤司が主将になったらしいぜ。」
「うっわ、まじかよ。まだ先輩いるんだろ?こえーな、実力主義なチーム!」
あの話から数日
兄は征十郎に主将の座を譲り、ほかの3年と共にスタメンの座も2年に譲った。
その話は瞬く間に学校中に広がり、その話題で持ちきりとなった。
「ひゃあ〜、凄いね皆同じ話しかしてないよ。やっぱり赤司くんの影響力は怖いなぁ。」
昼休み、“いつも通り”京佳と唯と食堂に向かう
「そうだね、元々注目の的だったのに余計に目立つようになったもんね。」
一気に雲の上の存在になった征十郎は今までの話しかけにくい雰囲気にプラスして孤高になった気がする。
副主将だったからまだ、頼ることが出来ていたのに。
「あれ、あそこにいるの灰崎くんじゃない?」
「灰崎といえば、バスケ部やめたらしいよ。」
「えっ?!」
最近色々と環境が変わりすぎて理解が追いつかない
「ちょっ、ちょっとどういうこと?なんであいつ部活やめたの。」
「素行不良で自主退部って話だけど。」
嘘だ
直感的にそう思った
灰崎祥吾という人間はそんな他人の迷惑を考えて動くような人ではない
「……先に行ってて。」
「おー。食べられない様にね。」
「大丈夫!いざとなったら蹴りあげるから!」
それ以前に私に手を出す度胸なんてないでしょ、
お兄ちゃん怖くて。
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作者名:りぃん | 作成日時:2019年9月23日 0時