好きだから離れていてくれ【煉獄杏寿郎】 (ページ25)

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御屋敷ページ25

｢ここが俺の生家だ！｣

煉獄さんから連れられて来たのは
とても大きな煉獄家の御屋敷だった。

『すごい...大きいですね』

煉獄さんは呆気に取られている私の手を引いて家の中へ入っていった。

｢兄上、おかえりなさい！...あ、Aさんもいらしたんですね！ゆっくりしていってください！｣

弟さんの千寿郎くんも嬉しそうに笑ってくれていた。

『それにしても広いですね...びっくりしました！』
｢そうだろう！3人で住んでいるから部屋が余るほどだな！｣

居間も結構な広さだった。
煉獄さんの家の屋敷は驚くことばかりだ。

｢お茶と茶菓子です！Aさんの甘味処のようなお味は出せていませんが...良ければ召し上がってください！｣

弟さん、なんてしっかりしているんだ。
年上の私が負けている！

『ありがとうございます...！有難くいただきます...！』

そう言ってお茶を啜り、お茶菓子をいただいた。
...え？弟さんめちゃくちゃ上手くないですか...

『すごく美味しいです！これは千寿郎くんが...？』
｢はい！僕が作りました...！｣
『千寿郎くんお菓子作り上手なのね〜！』

千寿郎くんが嬉しそうな顔で照れたように笑っている。
天使かな。

『煉獄さん羨ましいです！こんな可愛い弟さんがいて...』
｢そうだろう！自慢の弟だ！...それに、ゆくゆくはAの弟にもなるだろう！｣

それって、結婚ということですよね...？？！？
私が顔を赤くするのと一緒に
千寿郎くんも顔を真っ赤に染めた

｢Aさんが義姉上に...！それはとても嬉しいです...！｣
『わぁぁ、千寿郎くんが弟になるって...それは嬉しすぎます...！毎日癒されますね〜！』

そう言って3人で笑いあっていた。
すると

｢...誰だ｣
｢｢父上！｣｣

どうやら、少しうるさくしすぎてしまったのか
煉獄さんのお父様が居間にいらっしゃった。