やっと会えた(煉獄side) ページ14
「宇髄!どうしたらAに会えるのだろうか!」
「知らねぇよ!俺だってどうしてお前とあの娘さんが会えないのか派手に不思議だわ」
宇髄も呆れ気味だった。
ーー煉獄さーん!!
俺を呼ぶ声が聞こえた。
声の方を見ると、見慣れたピンクの髪を揺らしてこっちへ走ってくる甘露寺の姿があった。
「煉獄さんー!!やっと見つけたわ!Aちゃんが呼んでるわよ!」
「よもや...Aが!?」
「おう!煉獄よかったじゃねぇか!派手に楽しんでなー」
そう言うと甘露寺は俺の腕を掴み、猛スピードへ甘味処の方へ走り出した
「Aは怒っているのではないだろうか...!」
「んなわけないじゃないの!健気に待っているわ!」
「しかしだな!今は営業時間ではない...」
「だから呼んでるのよ!」
甘味処が見えてくると、店の前の椅子に腰をかけている少女が見えた。
こちらに気がつくとガタッと立ち上がって、少しよろけていた。
『い、いらっしゃいっ...ませ!!』
「...愛い.........」
『...へぁっ!?』
「い、いや!すまない!気にしないでくれ!」
少し火照ったような彼女の顔が一気に真っ赤に染まった。
俺も、自分でも予想外の言葉を発してしまい、顔が熱くなった
『あの...本当にお礼がしたくて、あとあの...すごい失礼なことばかりしちゃって...』
「よもや...君に失礼な事をしたのは俺の方だと思うのだが!」
その場でアワアワしてる2人を見ていた甘露寺とAのお父さんがクスクス笑っていた
「煉獄の兄ちゃん、俺からも礼を言わせてくれ。街でAを変な男から助けてくれたらしいな...本当にありがとう!...ってことで、今日は煉獄の兄ちゃんと、甘露寺の嬢ちゃんにご馳走だ!」
「わっ私もですか!?キャー!すごく嬉しいです!」
「よもや!こちらこそありがとうございます!」
『さ、店の中へどうぞ!』
店の中に入ると、桜餅やおはぎ、お団子、餡蜜などの沢山の甘味が大量に用意されていた。
『煉獄さんも蜜璃ちゃんも沢山食べるので.....思う存分食べてください!あと、今さつまいもの餡を作っていて...新作もこの後持ってくるのでごゆっくり...!』
そう言うと、Aはパタパタと台所の方へ走っていった。
「煉獄さん、頑張って!」
「むっ...それはどういう...」
「Aちゃんのことよ!私応援してるんだから!!」
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柑橘蛍(プロフ) - この煉獄さんもいい… (2021年2月23日 15時) (レス) id: e14d5de1d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ka:ran | 作成日時:2020年12月16日 23時