勇気が出なかった。(煉獄side) ページ11
「煉獄、おめぇはいつまでそうやって地味にグダグダしてるつもりだ?」
「グダグダしてるつもりは無い!」
「はぁ...恋愛においては煉獄は馬鹿だったな!そうだった。おまけに臆病者ときた。」
他の人がお前の恋愛事情知ったらびっくりするだろうなと宇髄は笑った。
否定はできない。恋愛となると俺は馬鹿で臆病者だ。自覚だってしてる。
そのおかげでもう1ヶ月もAに会いに行けていない。
「煉獄、お前今から甘味処行ってこい!」
「...む?」
「ついでに俺は行かねぇぞ。夜は任務があるからな!派手に鬼を斬らなければならないしな。」
「...しかし」
「行ってこい!常連だったお前が急に来なくなったらいくら派手に嫌いになっても心配くらいするだろうが!うじうじしてても地味に心配かけるんだよ!」
宇髄の言っていることに間違いは無かった。
「きっとお前のことを派手に待ってるだろうよ!行ってこい!」
その言葉を聞いて俺は久しぶりに甘味処へ向かった。
甘味処につくとAは店に出ていないようだった。
Aのお父さんだけが店に出ていた。仕事が落ち着いてきた時のタイミングを見計らって、Aのことを尋ねた。
「Aなら3日前から高熱出して寝ているよ。1ヶ月間休みなく働いていたからその疲労が出たんだろうね...」
Aのお父さんはそう語っていた。
もしかしたら俺がいつ来てもいいように待っていたのかもしれない。
あの時に、お礼のためにご馳走すると言っていた。
それを考えると、休みなく働く理由として妙に納得出来た。
もしそれがあっていたら俺のせいだ。
「そうですか...。」
「Aに何か用事だったら俺から伝えておくよ。熱も高いから会わせることは出来ないんだ。ごめんな兄ちゃん。」
「大丈夫です!お気遣い感謝します!」
また来ますと伝えて甘味処を後にした。
会った時に謝らなければならない事が増えてしまったな。不甲斐なし。
奇跡的なタイミングの悪さ(煉獄side)→←タイミング悪かった
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柑橘蛍(プロフ) - この煉獄さんもいい… (2021年2月23日 15時) (レス) id: e14d5de1d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ka:ran | 作成日時:2020年12月16日 23時