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タイミング悪かった ページ10

あれから数日。

次に煉獄さんが来た時には勇気を出して話を聞いてみようと決めていたのに。

全く煉獄さんが来なくなった。

蜜璃ちゃんに聞いても、今は長期任務などは無いはずだと言っていた。


あの時のお礼もしたいのに。
話も聞きたいのに。


不安が募るばかりだった。
あぁ、あの時にやっぱり嫌われてしまったのかな。
そんな考えが頭をぐるぐるとまわり続けている


今日で何日目だろう。
恐らく2週間程だと思うのだが、体感は1ヶ月程に感じられた

「A、最近元気がないな。日に日に元気が無くなっているように感じるが。。今日は部屋で休んでいなさい」

お父さんに何回もそう言われた。

『いえ!全然大丈夫ですから、お父さんだけに任せて休む訳にはいきません!』

いつ煉獄さんが来てもいいように休まない。
そうやって頑張っていたが、やはり限界というものがあるらしく

『コホッ...コホッ...』
「やはり頑張りすぎだな...」

1ヶ月程毎日休みなく頑張った代償なのか
高熱を出して1週間ほど店を休んだ。

「A、今日は前によく来ていた金色の髪ののデカい兄ちゃんがAを尋ねて来ていたぞ。確か煉獄とか名乗ってたっけな。Aは高熱で休んでると伝えたらたいそう心配してくれていたから、次その兄ちゃんが来た時はお礼を言いなさい」
『...うん。わかりました』

よりによって店に出られない時に来るなんて

はぁ、タイミング悪いな

『お父さん、私、前に街で変な男の人に絡まれたことがあって...それを助けてくれたのもその人だから...お礼に何かご馳走したいの』

そう言うとお父さんは驚いた顔をして

「なぜそれを俺に言わなかったか...まあいい。それはお礼にご馳走しよう。俺からもしっかりお礼を言わなきゃならないな。次来た時に必ずな。」
『...うん...。お父さんありがとう』
「...Aが頑張っていたのはあの兄ちゃんがいつ来てもいいようにか?」
『...うん』
「そうだったのか...きっとお礼のためだけじゃないんだろうな。深入りはしないが、俺はAを応援してるからな。」

お父さんにはバレバレだった。
そして煉獄さんは私を嫌った訳ではないということを確認できた。

次店に来てくれた時は絶対に...

勇気が出なかった。(煉獄side)→←わからない。



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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:恋愛
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柑橘蛍(プロフ) - この煉獄さんもいい… (2021年2月23日 15時) (レス) id: e14d5de1d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ka:ran | 作成日時:2020年12月16日 23時

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