就職松との純恋愛【短編集】[おそ松さん]

カラ松☆写真家 ページ5

私は今、近所の公園で野良猫とたわむれている。この辺りの野良猫さんたちはのんびりしていて、多忙な私と違い、少し羨ましく思えた。


今日は数少ない休暇で、私は彼氏であるカラ松君とここで待ち合わせをしている。


A「それにしても遅いなぁ…。」

待ち合わせ時間の12:00を30分過ぎた今でもカラ松君は現れない。

せっかく2人の休暇が被ったという貴重な一日なのに…。

野良猫がどこかへ行ってしまい、私はため息をつき、カバンの中からスマホを出した。
メッセージアプリに着信記録がある。

……カラ松君からだ!!

メッセージの内容は全て画像だった。全部で10枚程ある。

道端のピンク色の花や、おしゃれなカフェ、消防署などなど…。

さすが写真家というだけあり、一枚一枚色鮮やかで、その場に自分もいるかのように思える。

写真は今さっき撮って送られてきたものらしかったが、本当にスマホで撮ったのかと思うような写真もあった。


《回想》
カラ松君が写真家になりたいと言いだしたのは、私と出会ってまもなくのことだ。
2人で美術館へデートに行った時(カラ松君のリクエスト((イテテ…←)、突然
カラ松「写真家になって、この世の美を自分の手で一枚に収めたい…！」とかなんとか((イテテ…←
まぁ、ニートを極めるよりその方が遥かに良いだろう。
私は笑顔で賛成の意を示した_____




そんな事を思い出しながら、送られてきた写真にうっとりしていると、新たな画像が一枚送られてきた。

その写真を見た瞬間、私は驚きを隠せなかった…


その写真は、スマホをにぎって画像をながめている私なのだ。

慌てて顔を上げるが誰もいない…。
グルッと辺りを注意深く見るが、カラ松君らしき姿はない。

もう一度スマホの画面を見ようとしたその時だった。

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