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「おお、めっちゃ食うじゃん?ひひ、ちっせえ身体にしては大食いだな〜!」
『!…んぐ、お、おいしかったから…』
「ふは、一二三の飯が旨いって。…俺の分も少し食うか?」
昨日、碌に何も食べていなかったからかいやに食欲がすごい。……元々大食いとかではない、はず。きっと。
咀嚼を繰り返す俺の目の前、かたりと小さく椅子を鳴らして観音坂先輩が立ち上がる。
「……あ。…ご馳走様でした。一二三、食」
先輩が食器、と言いかけたであろうところだった。
「……ッ、ぶは!っひひひ、独歩、それこの子が居るからやってんの〜?っふは、は」
『へ、………っふ、くく』
げらげら、と一二三さんが大笑いし始めたので釣られて俺まで笑ってしまう。
「な、何で笑うんだよ!ちゃんとしないとAの教育に悪いだろ…!」
眉を吊り上げた先輩の顔が恥ずかしそうにほんのり染まっているのがおかしくて、暫く一二三さんと笑い続けていた。
『……びょういん、ですか?』
食事が終わり、リビングで談話中。首を傾げて問い掛けた俺に先輩が鈍い声を出した。……先輩は幼い子が好きなのだろうか。ちょっとだけ危ない気がする。
因みに先輩は流石に身体が持たないと思ったのか予め有給を取っておいた様子、一二三さんの仕事は夜間中…らしい。
「そーそー、寂雷センセーなら何か分かんじゃね?的な!」
「雑だな…分からんでもないが」
『たしかに、じゃくらいせんせいなら…』
寂雷先生とは一回か二回程会ったことがある、先輩の取引先の優しい医者の先生。
俺が寂雷先生と会ったのはその仕事関係だから相手は覚えてるか不安だけど、
「……ん?待てよ、何でAが先生を知ってるんだ…?」
『……、…あ』
完全に気を抜いていた。そっと視線を逸らすもむんず、と大きい手で頬を掴まれる。
細いけど意外とごつごつしてて、男らしい手。
「おま、A………何で知らないフリなんか…俺下手したら通報されてたって言うのに……」
段々と手の力が抜けていく先輩を見ると申し訳なくなって来る。ぽんぽん、と先輩の肩の上 自分の掌を弾ませた。
✿.連徹明けなのできっと日本語不自由です……!
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木乃伊(プロフ) - とっっても面白いです!更新頑張って下さい!! (2020年4月27日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - はじめまして!クレハと申します!面白い作品ありがとうございます!さっそくなのですが、リクエストしてもいいですか?違法マイクで夢主君が幼児化するお話が見たいです!出来れば摩天狼でお願いします!! (2020年4月23日 22時) (レス) id: 7636715740 (このIDを非表示/違反報告)
蛇使い座(プロフ) - きゃあぁぁ!すごい一郎君と独歩君が可愛く見える……!!凄く面白いです!これからも頑張ってください! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 760b5f712c (このIDを非表示/違反報告)
ヤト - 続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2020年1月8日 17時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絢鳩 | 作成日時:2020年1月7日 1時