美人系イケメン、マイク所持者に求愛される。

＃15 ページ16

ふらりふらり。




やっとのこと仕事も終わり、真っ暗な道を一人で歩いていた時のこと。



ふと、誰かと肩が強くぶつかる。






『＿＿いッ、ごめんなさ…、……！』






勿論暗いのもあったけれど、今のは俺の前方不注意、

……かも知れない。




振り向き 俺が口を開いのとほぼ同時のタイミング。




がっちりと肩を強い力で掴まれては、そのまま強く押される。




仕事の疲れからか、身体を支える脚へ思ったように力が入らず、



呆気なく突き飛ばされた俺の顎が だれか の靴先でくん と持ち上げられる。





……所謂、最悪の状況。





「オイ、生憎オレは気分が悪ィンだ、…ちと付き合えや」




胸ぐらを掴もうとした だれか の手が空を切る。足の間…もとい、急所を革靴で蹴り上げた。



『……さ、いッてい、です。』



…あくまで護身術のひとつ。痛そうだけれど、問題なし。こんな人に同情なんてしてあげない。








早く逃げよう、








立ちあがると鼓膜にキン、と響く嫌な音。




マイクのハウリングが最大音量で、しかも脳の深い部分に直接響くような強い、強い何か。




後ろから鈍器で殴られるような衝撃、もしかして






……ラップ、だろうか。






その場で倒れかけた俺を誰かが支え、近くで聞き覚えのある声が荒々しいリリックを紡ぐ。



荒々しい、けれど安心するような。



ぐわぐわ、と曲がった視界の中。視界の端の赤に触れようと指を伸ばして、








ぷつり。




意識が途切れた。









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✿．さあて、来週(になるかは定かではない)の夢小説は〜？


お久しぶりです、作者です。コロナのせいで文才が死にました。相変わらずリリックが紡げません。そんなこんなで次回は、


《夢主くん、違マの餌食》
《作者、ツイステの沼に溺れ推しに貢ぎ出す》


の二本です。

来週(になるかは定かではない)もまた読んでくださいね！


じゃんけんぽん、ウフフフフ＾＾




(リクエストマジでありがとうございました助かります……;;)

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