佰伍拾捌頁─白鯨内戦闘 7─ ページ23
「ぐあ...っ!」
廊下で立ち上がれずにいる敦に、フィッツジェラルドは更に追い打ちをかけるように背中を踏みつける。
肺を押しつぶされ、敦の口から形をなさない音がもれた。
「さて...捕らえたはいいがまた逃げられても面倒だ。念のため手足を外しておくか」
敦の腕を掴み淡々と一人で事を進めていく。
当然と云うべきか、その行動に躊躇や同情の色などは全く見えない。
思わず耳を塞ぎたくなるほどの耳障りな音が廊下に響く。
敦の悲痛な悲鳴も重なり、そこだけを切り取って見れば正にそれは地獄だった。
一先ず、侵入者の一人を行動不能にしたフィッツジェラルド。
彼は部屋の中へ目を向け、先程から気になっていたことをもう一人の侵入者に問いかけた。
「フルール君。君は戦いに参加しないのか?戦闘能力はある程度持っていると聞いたが」
「その情報を何処から手に入れたのかは聞かないケド、僕は交じるつもりは無いヨ。するとしても今はまだその時じゃないからネ」
フルールは振り向く素振りすら見せず、窓のからその目を離さない。
彼は敦とフィッツジェラルドの戦いを見もせずに、ずっとそればかりを眺めていた。
その返事を聞いたフィッツジェラルドの表情はまだ晴れたものではなかったが、今ここで追及しても時間の無駄だと考え取り敢えず彼はそれで納得することにした。
「成程。命令には忠実というわけだな。私の部下達にも是非見習って欲しいものだ」
その時、廊下の先からコツコツと静かに靴音が聞こえてきた。
それに気付いたフィッツジェラルドは目だけを動かしてそちらを向き、見えないながらもフルールもピクリと耳を動かす。
「おや。珍しい客人だ。道にでも迷ったか?...えー...ミスタ・アグラ...アクラーグァ...」
曖昧にしか名前を思い出せないのか何度も声に出してその響きを確認する。
しかし、彼が名前を思い出す前に本人が変わらぬ調子で答えを云い放った。
「芥川」
「それだ」
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まんじゅうねこ(プロフ) - 煉華☆さん» ゲームでの名前は其の侭「まんじゅうねこ」です!ありがとうございます! (2018年11月2日 17時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - まんじゅうねこさん» 初めまして、こんにちは(*^^*) フレンドは大丈夫ですよ!「4555 8960 3456」←こちらでいけると思うので、ゲームでの名前を教えていただけると助かります。コメントありがとうございました! (2018年11月2日 17時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ(プロフ) - すいません、文マヨのフレンド申請を送っても良いでしょうか……。 (2018年11月2日 16時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ありがとうございます!風花楓音で申請しました! (2018年9月30日 10時) (レス) id: cdcff714b1 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - のんさん» こんにちは!大丈夫ですよ(*^^*) コメント欄にIDが書いてあるので、申請して貰えたら嬉しいです。 (2018年9月24日 14時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煉華 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/renka_kazetani
作成日時:2018年7月14日 17時