佰伍拾玖頁─花ト犬─ ページ24
此処は危険異能者を隔離する無人機の中。
一人の少女が壁に背をつけて小さく丸く座っている。
時折微かにエンジン音が聞こえるだけの静かな空間。
そこに、ピピピ...と機械音が鳴り響いた。
「やあ、鏡花ちゃん。聞こえるかい?太宰だ」
聞こえてきたのは心を落ち着かせる穏やかな声。
普通であれば多少は驚くであろう突然聞こえてきたそれに彼女は微動だにしなかった。
「特務課と交渉してね。取り敢えず君を地上に降ろせる事になった」
「...」
声をかけられた少女────鏡花は、何の反応も示さない。
彼の言葉を静かに聞き、ただ沈黙を続けていた。
「その無人機の操縦法を教えるよ。先ずその操作盤で...」
「いい」
それまで口を開かなかった鏡花が弱々しくも強い意志で太宰の言葉を遮る。
心做しか彼女のその声は僅かに震えていた。
「もういい。もう私は何も...」
「...そうかい。判った」
太宰は複数ある通信機のスイッチの一つを切り替える。
それに呼応して無人機側の通信機からプツンと音がした。
次に聞こえた声は先程よりも少し低い声だった。
「本当の事を云うとね。探偵社には君を救助する理由が無いのだよ。何故なら君は、まだ社員ではないからだ。探偵社には入社試験があり、君は未だそれを
「...それにあの人、Aさんは合格したの?」
鏡花の問いに太宰は顔を顰め目を細めた。
別に答えたくないというわけではない。
彼女は未だ試験を受けてすらいないのだから。
しかし太宰は喉に謎のつっかかりを感じていた。
それは一種の不快感に似ており、彼は一度呼吸を整え直して云った。
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まんじゅうねこ(プロフ) - 煉華☆さん» ゲームでの名前は其の侭「まんじゅうねこ」です!ありがとうございます! (2018年11月2日 17時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - まんじゅうねこさん» 初めまして、こんにちは(*^^*) フレンドは大丈夫ですよ!「4555 8960 3456」←こちらでいけると思うので、ゲームでの名前を教えていただけると助かります。コメントありがとうございました! (2018年11月2日 17時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ(プロフ) - すいません、文マヨのフレンド申請を送っても良いでしょうか……。 (2018年11月2日 16時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ありがとうございます!風花楓音で申請しました! (2018年9月30日 10時) (レス) id: cdcff714b1 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - のんさん» こんにちは!大丈夫ですよ(*^^*) コメント欄にIDが書いてあるので、申請して貰えたら嬉しいです。 (2018年9月24日 14時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煉華 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/renka_kazetani
作成日時:2018年7月14日 17時