【カゲプロ】猫目の青年、拾いました。*１* (ページ4)

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４話｢一緒に……暮らす？｣ページ4

｢一緒に暮らせばいいんだ！｣

｢一緒に暮らす？誰と??｣

｢そりゃあ私と鹿野く……って、うわぁぁ!! いっ、いたの!?｣

卵焼きを作り終えて火を止めて横を向くと、いつの間にかボクサーブリーフ……パンツだけを履いている鹿野くんがいた。
鹿野くんは目を丸くしている私を見て｢酷いなぁ～、ずっといたよ？｣と言って頬を膨らませる。

｢っていうか、何で裸なの!?｣

｢あぁそうそう、服どこ？｣

｢ふ、服渡してなかったか……。服なら私の部屋にあるクローゼットの中から、着れそうなもの選んで着て？あ、一番下の段にある引き出しは開けないでね、絶対に!!｣

下着だからね。

｢うん、分かった～｣

鹿野くんはそう言うと、キッチンから去って私の部屋に向かっていく。
後ろから見ても鹿野くん凄い細いな……沢山食べさせないとすぐに倒れそう。
数10分後に朝食を作り終え、私はそれらをリビングテーブルに運ぶ。そして私が椅子に座ると同時に、リビングに鹿野くんが来た。
鹿野くんは白いＴシャツの上に黒いパーカーを着て、デニムのズボンを履いている。

｢あっ、来た来た！ほら座って！｣

｢うん！うわ～、美味しそう!!｣

｢こらっ、まだ食べちゃダメだよ？ ……それじゃ｣

『いただきます！』

私と鹿野くんは手を合わせてそう言い、箸を手に取って朝食を食べる。

｢!! 何これっ、超美味しい!! Aちゃん料理上手なの!?｣

｢んー、まぁね……両親が毎日仕事でいなくて自分で作ってたら、いつの間にか作れるようになってたんだ｣

｢そうなんだ～、じゃあ１人暮らしなの？｣

｢うん！家に帰ると誰もいないから、少し寂しいけどね……｣

｢ふぅん……あっ!! じゃあ、僕今日からここに住んでもいい!?｣

鹿野くんの口から出たその言葉に驚いた私は、飲み込もうとしていたご飯が変な所に行ってしまい、むせてしまう。