【あんスタ】気付いてもらえなくても頑張ってみる。

3話 ページ5

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『……まあでも、影が薄いのは意外と使い道にも………ならないか』



影が薄いものの使い道は、ただ発表で当てられずに済むだけ。


最近は、私をプロデュース科に誘ってきた先生も私のこと気づいてないらしい。


………ほんと、何でこうなったの？




『私に気付いてるのは未だにいな…………影片くん…』



未だにいないと言おうとしたとき、彼のことを思い出した。


顔が熱くなってくる。



『…でも、いつか彼も忘れちゃうかも…』



ネガティブな方向へ行っちゃだめだと思いつつも、そう思ってしまう。


何が引き金でこうなったのか、私はわからない。



「ほのかちゃん、今日のプロデュースどこだっけ？」


「えっと……Knightsだよ。」



プロデュース……そういえば、ここに編入してきてから1個もしたことない。


頼むより頼まれる派だった私。


そうだ。私のだめなところを日に日に追加していこう。


それで、だれにも気付かれない理由が分かるかもしれない。



『あ……でも…………』



確か今日、また昼休み影片くんと会うんだ。


そして、さっき影片くんが言った言葉……



『じゃあ、今度おれたちのユニットプロデュースしてくれへん？』



……これは、どう答えればいいのか。


でも、選択肢には、はいしかない。


断る理由なんて、私にはないから。



『……そういえば…あの話のお師さんって、誰なんだろ………』



誰かに聞きたいけど、初対面の人のような扱いをされることは分かってる。


けど、お師さんっていう人が誰なのか、すごく気になってくる。



『まあいいや。昼休み影片くんに聞こう』



その前に、プロデュースのおさらいしておこう。



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