【あんスタ】気付いてもらえなくても頑張ってみる。

30話 ページ33

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『え、えっと………葵くん……ですか……？』


「？、……ねえアニキ、どっかから声聞こえない？」


「あ、ゆうたくんも聞こえてたの？俺も聞こえてるよ」


『あ、あの！』


「……っうえぇ？！いつから……？！」


『つ、つい先程から……は、初めまして……今回プロデュースさせていただく……き、桐ヶ谷Aです……！』


「ご、ごめんなさい！気付かなくて……！俺、葵ゆうたです。宜しくお願いしますね♪」


「俺、葵ひなた。宜しくお願いしまーす♪」



2winkは、アクロバットな動きと双子が売り。


運動音痴な私でも、彼らの魅力を引き出せるようにしなきゃ……！



『こ、今回の対バンライブの相手は流星隊、Trick Star。………あ、明らかに人数に差がありますよね……？』


「大丈夫だよ桐ヶ谷先輩！」



私が不安を口にすると、葵ひなたくんがそう言った。


それに続いて葵ゆうたくんも。



「そうそう！俺達のパフォーマンスと派手な演出があれば、他のユニットも敵じゃないですよ！」


『！……そう、だね………そうだよ。………葵くんたち、何か得意な動きとかある……？』


「俺、バク転得意！」


「俺もバク転とか、そんな感じのなら全部いけます！」


『そっか、なら安心だね……あれ？』


「どうかしましたか？」


『う、ううん！何でもないよ！』


「そうですか？」


「………」



あれ……私、初対面でこんなに喋るっけ……？



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