文豪たちの反応調査記録 其の漆

何かを得る代わりに何かを代償とする能力持ちの夢主が、感情を犠牲にして生きていたと知られてみた (ユーリ様リクエスト) ページ15

中島敦


「感情が・・・ないんですか？」

寂しそうに貴方を見つめる彼に対し、貴方は小さく頷きます。
彼の瞳の中の寂しささえ、今の貴方は気づけないんです。



太宰治


「遂に見つけた！虹色のゾウリムシだ！！」

貴方を笑わせられないものか、と考えた結果が幸福茸でした。
しかし貴方は冷たい視線を送るだけです。
・・・感情があっても同じのような気がしますが。



江戸川乱歩


「本当は君が生きてるだけで喜ばなきゃいけない筈なのに・・・」

其なのに、彼は貴方の笑顔を望んでしまうんです。
高望みをしても叶わないと解っていても・・・どうしても諦めきれません。



芥川龍之介


「恐怖すら感じぬのか」

貴方の首筋に羅生門を突きつけますが、貴方は無反応です。
感情を失う前なら人並みの反応を示したんでしょうけれどね。



中原中也


「・・・なんか、寂しいな」

笑わなくなってしまった貴方の頬に手を添えて口角を上げさせますが、変顔のようになってしまいます。
彼は其れを見て笑いますが、貴方は首を傾けるだけでした。



フョードル・ドストエフスキー


「今ならポーカーだって強くなってしまったんでしょうね」

表情豊かだった貴方は、今では常に無表情になってしまいました。
其は、彼にとってはとても悲しいことなんです。



ゲスト


織田作之助


「例えそうでも、お前が生きていてくれるなら其でいい」

笑ってほしい、とは願いません。
人形のようでしかなくても側にいてほしいんです。

感情を犠牲にした夢主が「私はもう、壊れてるんだ。今更感情の1つ消えた所でどうとも思わない｣と云ってみた (ユーリ様リクエスト)→←着流しを着て刀で敵を斬る夢主を見て、文豪が一目惚れしてみた (千羽様リクエスト)

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