【ONEPIECE】月が綺麗だと、そう言って2【トラファルガー・ロー】 (ページ6)

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5.シャチの見たモノ② ページ6

－シャチside－

A「流れ着いた先で拾われたのがたまたまこの船だっただけでこの船に情も何もない。」

A「ただ、お前らから逃げるために隠れ蓑にさせてもらっただけだ。こんな奴らでもある程度名の知れた海賊だしな。」

A「お前に見つかった以上、ここにいる理由もない。さっさと私を連れ帰れ。面倒ごとはお前も避けたいだろ。」

そう冷たく吐き捨てるAに男はふむ、と顎を撫でる

フレ「それもそうだ。…だが駄犬よ…本当に、仲間じゃないんだな？」

A「当たり前だ。利用したと言っただろ」

「そうか、安心した」と息をついた男は初めて口角を上げて悪魔のように笑った。

フレ「なら、殺してもいいな？」

シャチ「！」

フレ「俺たちのことを知っているやつは少ない方がいい。それに、船員を殺すような裏切り者を追うこともないだろうよ」

男はそう言うとシャチを甲板に落とし、Aにナイフを投げ渡した。

フレ「そいつを殺せ。そうすれば仲間じゃないことを信じてやろう。」

Aはその言葉にゆっくりとナイフを持って俺に近づいた。

シャチ「A…」

A「私はお前達を利用しただけだ。アイツらから逃げるためだけに。今までの全てが、偽りだ。」

Aはそう淡々と言って男に背を向ける形で俺にまたがった。

A「さよなら」

Aは勢いよくナイフを振り下ろし、俺は意識を失った。