【ONEPIECE】月が綺麗だと、そう言って2【トラファルガー・ロー】 (ページ33)

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32.ガチギレキッチンコンビ① ページ33

－シャチside－

イッカク「南東の方向に海賊船発見！…気をつけて！誰かすごい勢いで飛んできてる！」

シャチ「飛んできてる？？」

言われた方向を見ると鳥のようなものが飛んできていた。

その鳥のような奴はドドドドドッと銃弾を船や甲板に撃ちつけた後船首の辺りに立った。

海賊「俺達はロターリオ海賊団！船長への手土産に、トラファルガーの首でも貰おうか！！」

ロー「なんの騒ぎだ。」

騒がしい音を聞き付けてキャプテンや他のクルーも甲板に出てきた。

イッカク「敵船の襲撃です！船に銃弾を撃たれました！」

ロー「ペンギン！船の損傷を確認してこい！こっちは俺たちでやる！」

ペン「はい！」

指示を出し戦闘態勢に入ったキャプテンや俺たちを見て敵が笑う。

海賊「なんだァ？どんな奴が船長かと思えば、その細っこい弱そうなヤローがトラファルガーかよ！！」

海賊「このバドバドの実を食べた蝙蝠人間の俺様が出るまでもなかったかもしれねぇな！！」

シャチ「蝙蝠！だから飛んでたのか！」

ロー「ゴチャゴチャうるせぇ、さっさと終わらせて…！」

キャプテンが能力を発動させて海賊船からの砲弾を斬る。

ロー「チッ…邪魔だな」

海賊「直ぐにお前らみたいな弱い海賊船沈めてやるよ！！」

そう言って砲弾を斬るキャプテンに蝙蝠人間が襲いかかる。

キャプテンの前に飛び出したAが足を蹴り上げ攻撃を止めた。

だが、様子がおかしい。蹴り上げた後も俯いたままだ。

ロー「…おい、どうかしたか。」

A「あの蝙蝠、私がやります。」

海賊「おいおーい！そんなちいせぇガキがやるのか〜？弱い船長には弱そうなクルーがつくんだなぁ」

A「あ？」

蝙蝠人間の軽口に冷たい目をしたAが顔を上げた。

A「船長や皆を馬鹿にしやがって…二度とその口開かねぇようにしてやるよ！！！」

Aがキレてる！！！！
俺たちは戦慄した。キレて言葉遣いも荒々しくなっている。

ベポ「A、怒るとあんなになるんだ…」

ロー「…あいつに任せて俺達は船を沈めるぞ。宝だけは持ってこい！」

シャチ「アイアイ！」

やり取りの間にこちらに近付いてきていた敵船に乗り込み戦い始めると、キャプテン！とペンギンが叫んだ。

ロー「なんだ！」

ペン「船の損傷は直せば何とかなる程度なんですが！……キッチンがボロボロです！」

キッチンという単語に俺達は再び戦慄した。

ロー「…ハァ、めんどくせぇことしてくれたな、こいつら」