金髪美女の海賊 5

航海168日目 ページ4

side urata


悪い夢を見た
そのせいであまり眠れなかったし、坂田起こし忘れて迷惑かけちまった

昔の俺…
あんなの知られたらきっと嫌われるだろうな

さ「…さん…らさん…」

もう関係ない事…か
忘れよ

さ「ちびたぬき！！」
浦「うるせぇよ！！」
さ「あ、やっと反応したわ、どうしたん？ボーッとして」

どうやら何回も呼ばれていたらしく
全っ然反応してくれやんから心配したわ！と言われた

浦「お前、心配とか出来るんだな」
さ「はぁ！？人がせっかく心配してやったんになんやその態度！」

怒った様な顔をしているが迫力が無い
多分、しま子やせん子だったら怖いんだろうなと思うが黙っておこう

浦「はいはい、悪かった。大丈夫だよ、心配してくれてありがとな」
さ「？…マジで何かあったら言いや」
浦「はいはい」

何かに勘づいたのか心配そうに見上げるさか子に適当に返事をして船内を見回る

今日は予定は無かった筈だから、軽く誰かと手合せするか

浦「さか子ー、俺今日は暇だから1戦やってくんね？」
さ「ええよ！武器は？」
浦「自由で」
さ「了解！」

最近さか子は強くなってきていて、俺や坂田でも負ける時がある

まぁ、1番抜けてるのは此奴だから訓練の必要があるんだけど

さ「どうしようかな…今日は二刀流でもええな。たまには練習しろって言われてるし」
浦「俺と同じか、手加減無しだからな」
さ「勿論や！絶対勝つわ！！」

2本の剣を構えて互いを見据える
違いがあるとすれば剣の長さだけだ

彼奴は短剣2本
俺は太刀2本

長さの有利は俺だけど、此奴速いからな…

船員「準備いいか？…初め！」

合図と共にお互い踏み出し向かって行く

さか子は力強く踏込みジャンプして斬りかかってきた

浦「うっ…」
さ「はっ！！」

跳ね返りを利用して飛び退き間髪入れずに攻撃を打ち込んで来る

木刀ならではの乾いた音が甲板に鳴り響く

やられてばかりでは居られないのでこちらも攻撃をする

浦「オラァ！」
さ「！？うぐっ…」

躱す事が出来ず受け止めると、苦悶の表情を浮かべながら耐えている

浦「はぁぁああ！！」
さ「う…無、無理…」

後は力でゴリ押していく

さ「つ…ぶれる…」
浦「ｸｸｯ、じゃあ今日は俺の勝ちって事で」
さ「…むぅ」

負けたのが気に入らないらしく、悔しそうな顔をして拗ねている

浦「拗ねんなよw」
さ「次は勝つわ！！」
浦「どうだかwww」

この日常を崩す訳にゃ行かねぇんだよ









To Be Continued

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